花色:、葉色:
学名:Cleyera japonica
別名:ホンサカキ
科名:モッコク科
分類:常緑低木〜小高木
原産地:日本、東アジア
大きさ:背丈0.8〜2.0m(6〜10m)、横幅0.5〜1.5m(5m)、葉6〜13cm前後(互生)
主な見所:葉(周年)、樹形(周年)
枝葉を神事などに用いられる樹木。そういった用途のために庭に植栽されることも多いです。
葉は特徴の少ない平滑な緑葉で鋸歯もありません。形は楕円形で葉先が伸びます。花は梅雨ごろに小さな白花を咲かせます。実は晩秋ごろに小さな黒い実が付きます。自生では大きくなることもある樹ですが、庭木としては低木状に仕立てるのが一般的です。
園芸では斑入り葉種がよく出回っており、普通種の緑葉とは異なる明るい葉色が楽しめます。
丈夫で育てやすく、栽培上で困ることは少ないです。
半日影を好みますが。耐陰性があり明るい日陰でも育ちます。乾燥させなければ日当たりのよい場所でも耐えます。土壌はそれほどこだわりませんが、水はけと水もちのよい土を好みます。
緑葉の普通種は和風の庭に合います。生け垣のほか、神事利用の為に植えることも多いです。これといった特徴に乏しい木のため配植はよく検討しましょう。
洋風の庭には斑入り品種が適しています。明るい雰囲気ながら個性は強くなく、生け垣や境栽の他、シェードガーデンに植えてポイントにするのもよいでしょう。
塀のそばの、やや暗めの場所に植栽した例。
一株植えるだけで周囲が明るい印象になります。
斑入り品種がよく出回ります。
「フクリンサカキ」(フイリサカキ)
覆輪の斑入り種。葉がやや細長くスマートなのも特徴。
緑葉種よりも成長が遅く、大きくするのは時間がかかります。
全縁で、表面がノッペリとした特徴の少ない葉。
枝先の芽がツメ状になるのが同定ポイントです。
サカキの新芽。赤褐色から褐色になります。
オススメ度:★★★★
丈夫で育てやすい低木。
一般種の緑葉種は、神事利用は別として、園芸としては地味な樹木という印象は否めませんが、斑入り品種は美しく洋風の庭によく合います。成長が遅いのも考え方によっては利点になります。