花色:、葉色:
学名:Eurya emarginata
科名:モッコク科
分類:常緑低木
原産地:日本、東アジア
大きさ:背丈0.3〜1.5m(1〜6m)、横幅0.3〜1.0m(3m)、葉2〜4cm前後(互生)
主な見所:樹形(周年)、葉(周年)
ヒサカキに近い種で、海岸付近に生えることからこの名が付きました。丈夫で病害虫も少なく育てやすいため、庭木だけでなく公園や公共緑地などでもよく植栽されています。
葉は小さくツヤがあり密に茂ります。葉の形は楕円〜倒卵形で葉の端が反り返るようになるのが特徴ですが、潮風や乾燥が強くない場所では反りが目立たないこともあります。花は秋〜冬につぼ状の白花を咲かせ、ガスのような独特の臭気があります。実は丸く、晩秋から冬に黒く熟します。
日当たりと水はけのよい場所を好みますが、半日影でも育ちます。土壌はそれほどこだわりませんが、水はけのよい、やや乾燥気味の土を好みます。
洋風や和風の庭に合います。整形することが多く自然風の庭には合いません。
低めの生け垣や境栽、グランドカバーなどに向いています。実用的な用途で用いることがほとんどで、花壇や寄せ植えなどにはセイヨウツゲなどの方が向いています。
生垣は、葉が密で整然とした印象になります。遮蔽性も十分。
庭師さんの手で美しく整えられた自然樹形のハマヒサカキ。
家庭園芸で自分で剪定するとなると、姿よく仕立てるのは難易度が高めです。
これといった品種はないようです。
葉のアップ。小さめの葉で硬く、照りがあります。
写真2枚目のように、条件により葉の縁が裏側に反り返ることがあります。自生地の海岸近くのような、日当たりが良く乾燥しやすい場所などでは顕著です。
ハマヒサカキの実。晩秋〜冬には黒く熟します。
寒さが厳しいと枝先が紅葉します。
オススメ度:★★★
病害虫が少なく丈夫で育てやすい低木。花や実は美しくなく観賞価値は低めですが、刈り込みに強く整形しやすいのは魅力的。
花の臭いについては考慮のこと。