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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

エリカ

ジャノメエリカジャノメエリカ
ジャノメエリカ

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エリカのデータ

花色:ピンク赤紫黄白
学名:Erica
別名:ヒース
科名:ツツジ科
分類:常緑高木
原産地:南アフリカ、ヨーロッパ
大きさ:背丈0.5〜2.0m(5m)、横幅0.4〜1.5m、葉1.5〜5cm前後
主な見所:花(12〜5月)

エリカの特徴

エリカの仲間は多くの種類が出回っており、花の形はベル型・筒型など様々で花色も豊富です。大別すると、南アフリカを中心とした暖かい地方が原産の種と、ヨーロッパ原産種とに分かれます。関東以南の暖地で店頭に出回っているのは、ジャノメエリカをはじめとした南アフリカ種やその改良交配品種がほとんどです。
花色や花形は様々ですが、どちらの種類もコニファーのような繊細な葉は共通しています。株は2m近くなる大型種から50cm程度の小型種まであり、木立ち状、あるいは株立ち状に育ちます。

  • 難易度: 品種によりますが、ジャノメエリカは丈夫です。
  • 日照量: 日当たりのよい場所で育てますが、できれば真夏は遮光します。
  • 水分量: 種類により乾燥を好むものと、乾燥を嫌うものがあります。
  • 耐寒性:
    南アフリカ原産種は南関東以西の暖地では屋外でも冬を越しますが、寒さが厳しい地方では霜除けしないと厳しい。寒冷地では鉢植えにして室内へ取り込みます。
    ヨーロッパ原産種は寒さに強いです。
  • 成長速度:やや早い 大きくなる木ではないですが成長は早いです。
  • 移植:春・秋 移植はやさしいですが、植え付け用土の質が変わらないようにします。

エリカの育て方

ジャノメエリカに代表される南アフリカ原産種は暑さにもそれなりに耐え、乾燥に強く丈夫な種類が多いです。ただ過湿にはやや弱いです。それなりに寒さにも耐え暖地では地植えも可能。
一方、ヨーロッパ原産種は暑さと乾燥が苦手で、暖地では育てづらく寒冷地向きです。
どちらも日当たりを好みますが、できれば夏は遮光したり半日陰に移動します。梅雨〜夏の間は雨も避けられるとさらに良いです。

  • 管理:普段は特にすることはありませんが、伸びすぎたら刈り込みます。
  • 剪定花後
    伸びすぎた場合は花後に刈り込みます。
  • 肥料:春と秋に緩効性肥料を与えます。
  • 病害虫:イモムシやハダニ、ミノムシ等が発生することがたまにあります。

エリカのアレンジ

洋風の庭によく合います。和風や自然風の庭にはあまり合いません。
ジャノメエリカは地植えにすると大きく育ち見事です。その他の南アフリカ産の品種も暖地なら地植えできます。ヨーロッパ産の品種は寒冷地では地植えできますが、暖地では厳しいです。
品種によっては細葉のコニファーに似た姿をしているので、花が終わっても葉にも観賞価値があります。寄せ植えのメインにしたり、室内鉢花として楽しむ事ができます。

ジャノメエリカの広円錐樹形仕立て
ジャノメエリカは、上手に刈り込めばコニファーのような広円錐樹形にすることもできます。
葉の雰囲気もゴールドクレストに似ています。

はい性のコニファーと合わせた植栽例
はい性のコニファーと合わせた植栽例。
小型種でも葉の雰囲気がコニファーに似ているため、よく合います。

エリカの主な品種

南アフリカを中心とした暖かい地方が原産の種と、寒冷地向きのヨーロッパ原産種に分かれます。

ジャノメエリカ
ジャノメエリカE. canaliculata
南アフリカ原産。冬咲き種。一般的にエリカといえばジャノメエリカを指すほど普及しています。ベル型のピンク花と、花の中の黒い葯がコントラストをつくっています。花つきが非常に良いです。木立ち状に育ち、大きくなります。
寒さに比較的強く乾燥した環境を好み、エリカの中でも特に丈夫な種です。

ウインターファイヤー
ウインターファイヤー
南アフリカ原産種の改良品種。冬咲き種。筒状の赤い花を咲かせます。株立ち状に育ち樹高は40〜50cm程度と小さめです。比較的丈夫な品種。


ピンクビューティー
南アフリカ原産種の改良品種。冬咲き種。赤紫〜ピンクの細い筒状花。株立ち状に育ち、やや小さめ。

ブライダルヒース
ブライダルヒース
南アフリカ原産種の改良品種。春咲き種。純白の細い筒状花。株立ち状に育ちますが、分枝はやや少なめ。大型になります。

その他の写真


様々な花色や花形があり、樹形の変化も多いです。

エリカの個人的な印象

オススメ度:★★★★
花が美しく、やや装飾的な細い葉は洋風の庭によく合います。
特に丈夫なジャノメエリカは、屋外で冬越し出来る暖地なら使い勝手は良好です。

コメント

  • 毎年、様々な改良交雑品種が出回ります。
  • 暖地では、北ヨーロッパ原産の種を見ることはほとんどありません。

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