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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ゴールドクレスト

ゴールドクレストゴールドクレストの葉と、冬の葉

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ゴールドクレストのデータ

学名:Cupressus macrocarpa
品種名:Gold Crest
科名属名:ヒノキ科、イトスギ属
大きさ:背丈1.2〜4m(20m)、樹形:円錐形〜広円錐形(ウィルマは狭円錐形)

ゴールドクレストの特徴

ポピュラーなコニファーで、洋風の庭の生垣や主木、寄せ植えのセンタープランツによく用いられています。美しく繊細な薄緑色〜黄緑色の葉で、自然と樹形は整います。葉に触るとサンショウの香りがします。成長が早いうえ、環境が悪いと枝枯れしやすく、美しく維持するのは手間がかかります。また、根が浅く倒伏したり、枝が斜めになりやすいです。寄せ植えの場合は2〜3年程度の間のみ楽しむことを考えれば問題は少ないでしょう。ただ、その後のことを考えると、しっかり管理できる人向けのコニファーです。
クリスマスシーズンを中心に「ウィルマ」という、葉が繊細で若木でも樹形が整う品種が出回っており、こちらは鉢植えに用いられています。

  • 難易度: 丈夫です。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます。
  • 水分量: 適湿を好みます。コニファーにしては乾燥に弱いです。
  • 耐寒性: 耐寒性は強いですが、寒地には向きません。
  • 成長速度:早い 成長は非常に速いです。
  • 移植:春・秋 移植はやや難しいです。

ゴールドクレストの育て方

育てるだけならそれほど難しくありませんが、美しく維持しようとすると手間のかかる木です。日当たりがよく、肥沃で乾燥しない場所が適地です。半日陰でも育ちますが、下枝が枯れやすくなります。風当たりに弱く倒伏しやすい一方で、風通しが悪いと枝枯れしやすいです。
葉が繊細なウィルマはさらに蒸れやすいので、軒下など雨の当たらない場所に置き、水やりは葉にかけず、直接土に与えます。

  • 剪定初春・いつでも
    刈り込みもできますが、切り跡が汚らしくなるので、できれば丁寧に木挟みで枝を切ります。手間はかかりますが、手で芽をつめればもっと美しく仕上がります。なるべく小さく管理できるよう、こまめに剪定します。
  • 肥料:肥沃な土なら、無理に肥料を与えなくても構いません。
  • 病害虫:葉が蒸れて枯れることが多いです。
    また長年、鉢栽培をしているとコガネムシの幼虫が発生することがあります。

その他の写真

枯れた北側の葉
日当たりと水はけがよい条件的に優れた場所に植えても、樹高が高くなると日が当たらなくなる北側はご覧のとおり下葉が枯れてしまいます。

花壇に植えられた寄せ植えの植栽例
アンデルセン公園で見かけた、花壇に植えられた寄せ植えの植栽例。
手間はかかりますが、しっかりと剪定管理することで地植えでも小さいまま維持が可能です。

ゴールドクレストの個人的な印象

オススメ度:★
美しい葉色ですが、様々な理由で地植えの長期維持は困難。特に、風当たりが強い場所や、風通しの悪い場所では他のコニファーを選択したほうがよいでしょう。
個人的には単独で鉢植えにして、美しい葉色を楽しむのが良いと思います。

コメント

  • 下枝が枯れて見苦しくなったらトピアリー仕立てにします。
  • 壁際に植えこむと、壁側が枯れこみやすいです。
  • プロの造園家から、日本での露地栽培は環境に適応しないことが認知されています。そのため、有料庭園のコニファーガーデンでほとんど見かけることがありません。
  • 日本の暖地では、小さいまま維持する観葉植物的な使い方があっています。

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