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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

プテリス

プテリスプテリス

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プテリスのデータ

葉色:緑斑入り
学名:Pteris
科名:イノモトソウ科
分類:多年草(常緑)
原産地:世界の亜熱帯〜熱帯
大きさ:背丈15〜25cm、横幅15〜25cm
主な見所:葉(周年)

プテリスの特徴

プテリスの仲間は多くの種類が出回っていますが、羽状の葉が3枚出るクレティカの園芸種が一般的です。他にもフイリイノモトソウ(写真上二枚目)などがあります。
涼しげな斑入り葉をよく見かけますが、落ち着いた緑葉もあります。株元から長い葉茎を立ち上げ株立ち状に育ちます。高い湿度を好み、乾かして葉がチリチリになってしまうと回復は困難です。

  • 難易度: シダ類の中では丈夫です。
  • 日照量: 半日陰から明るい日陰を好みますが、夏の直射光は葉を傷めます。
  • 水分量: 湿度が多い環境を好みます。
  • 耐寒性: 室内で冬越しします。5℃程度必要です。

プテリスの育て方

半日陰から明るい日陰の空中湿度の高い場所が適地です。室内の明るい場所程度の日照でも弱ることなく育てられます。一方で、夏の直射日光に当たると葉焼けしやすいです。
土は保水性の高いものを使い乾燥させないようにします。湿度不足に弱いので、定期的に霧吹きで葉水を与えると瑞々しく育ちます。

  • 管理:葉が汚くなくなってきたら元から切り取ります。
  • 肥料:あまり肥料は必要ないですが、霧吹きの際に時々葉面散布肥料を与えます。
  • 冬越し:鉢は少し乾かしぎみにしますが霧吹きは続けます。エアコンの風に直接当たらないように置き場所を調整しましょう。
  • 病害虫:病害虫よりも、水切れと湿度不足に注意。

プテリスのアレンジ

室内の寄せ植えや寄せ鉢に向きます。湿度の高い環境を好むので似た性質のものと合わせます。テラリウムにも向きますが、根を水に浸す抽水栽培はできません。
梅雨から秋は、屋外の明るい日陰に置いた方が調子が良いです。

湿った石垣に植えてあるプテリス
植物園で見かけた、湿った石垣に植えてあるプテリス。
水の滞留は嫌うが湿度の高い環境を好む性質によく合っています。

プテリスの主な品種

いくつか品種が出回っています。

プテリス・クレティカP. cretica
羽状の葉が3枚程度出ます。流通量が多く、普通に見かけるプテリスはほとんどがこの種類の園芸品種です。総じて丈夫で育てやすい。

プテリス・アルボリネアータ
アルボリネアータ
クレティカの改良品種。もっとも一般的なプテリスでよく見かけます。


ホコシダP. ensiformis
日本、東アジア〜オーストラリア原産。葉が鉾状に多数出ます。斑入り品種がよく出回ります

プテリス・エバーゲミエンシス
エバーゲミエンシス
ホコシダの斑入り品種。フイリイノモトソウより斑入り部分が大きい。涼しげな姿です。


プテリス・フォーレイ
プテリス・フォーレイP. fauriei
フォリーとも呼ばれます。緑葉のシダ植物らしい姿のプテリス。
姿が地味なためか見かける機会は減りました。

プテリスの個人的な印象

オススメ度:★★★★
丈夫な観葉植物ですが、乾燥する場所では葉が汚くなりやすく霧吹きなどの管理は必要です。湿度の高い場所ならほぼ放任で育つのでお勧めできます。

コメント

  • 観葉植物として用いられるシダ類の中で、栽培が容易なもののひとつです。
    アジアンタムネフロレピスなどを上手に育てられない方でも、栽培してみる価値はあります。
  • 日本の温暖地〜暖地に自生のあるプテリスの仲間であるイノモトソウ(P. multifida)は、庭の石垣や湿った砂利道等で見かけることも多いです。

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