葉色:
学名:Nephrolepis exaltata
別名:セイヨウタマシダ
科名:ツルシダ科
分類:多年草(常緑)
原産地:世界各地
大きさ:背丈20〜50cm、横幅20〜60cm
主な見所:葉(周年)
羽状に葉茎を伸ばして、びっしりと葉をつけます。全体としてみると、葉茎が垂れ下がって優雅な姿をしています。そのため吊鉢によく用いられます。様々な種類がありますが40〜50cmくらいの大きささのものが多く、やや広い場所が必要になります。コンパクトな品種の「ツデー」でも適した環境ではすぐ大きくなります。乾燥した空気を嫌い、空中湿度の高い環境を好むます。寒さには強いほうで、室内で保護すればほぼ冬越しできますが、屋外では乾燥した風に当たるため枯れやすいようです
半日陰〜日陰だと葉は柔らかく葉茎は長めになり、日当たりが良いと葉が硬く、葉茎は短めになります。どちらがよいかは好みの問題で、どちらも魅力があります。秋〜春は直射日光に耐えますが、急に当てると葉焼けするので徐々に慣らすようにします。夏は必ず遮光します。水は鉢が乾いたらすぐ与えます。水切れよりも乾燥した空気を嫌い、湿度が高いとよく育ちます。水やりのほかに霧吹きをかけるなどして湿度を保つようにします。冬は空気が乾燥しやすいので、水やりは控えめにしても霧吹きは続けます
背の高い鉢や、吊鉢に植えて枝が垂れる姿を楽しむのが一般的です。初夏から晩秋まではシェードガーデンに地植えもでき、大きく伸び伸びと育てることができます
いくつか改良品種が出回っています。観葉植物として出回るのはセイヨウタマシダの方です。セイヨウタマシダはタマシダにあるような塊茎をつけません
「ツデー」:冒頭写真参照。もっともポピュラーな品種。小葉は波打っています
「ボストンタマシダ」:タマシダよりも小葉が長めの品種です
○タマシダ(N. cordifolia)
日本にも自生があります。強光線に耐え、やや硬めの印象があります。切花の添え物に用いられます。ほふく枝につける丸い塊茎からタマシダと呼ばれます
オススメ度:★★★★
シダ観葉の中では扱いやすく、美しくまとまります。環境が良いとすぐ大きくなるのが難点