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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ダッチアイリス

ダッチアイリスダッチアイリス

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ダッチアイリスのデータ

花色:白
学名:Iris × hollandica
科名:アヤメ科
分類:秋植え球根
原産地:園芸品種(交配親は地中海沿岸、西アジア原産)
大きさ:背丈40〜80cm、横幅30〜60cm
主な見所:花(4〜5月)

ダッチアイリスの特徴

オランダで改良された球根タイプのアイリスで、改良に長い歴史があります。
花は、アヤメやカキツバタに形が似ており花色豊富でよく目立ちますが、派手な印象のジャーマンアイリスに比べると、やや控えめな印象の花が多いです。葉や花茎はスッと立ち上がり、花と株の姿が調和しています。花茎が固く切花にも向いています。
湿った場所を好むハナショウブやカキツバタと異なり、やや乾燥した場所を好みます。

  • 難易度: 過湿にしなければ比較的易しいです。
  • 日照量: 日向を好みます。
  • 水分量: やや乾燥した環境を好み、ジメジメした場所では上手く育ちません。
  • 耐寒性: 関東地方程度の寒さなら問題ありません。

ダッチアイリスの育て方

球根は10〜11月ごろに植えます。深さはやや浅植えで、地植えで3〜5cm、鉢植えで1〜2cm程度とします。
日当たりと水はけのよい場所が適地で、ジメジメした場所ではうまく育ちません。腐葉土や砂などを使って用土の水はけを確保して、やや高植えにします。
酸性土を嫌うので苦土石灰などで中和しておきます。アヤメ科なので連作も避けます。

  • 管理:花後に花がらは切り、葉は夏頃に枯れるまで切らずに肥培します。葉が枯れたら掘り上げて雨の当たらない冷暗所で管理します。連作が苦手なので、再度の植え付けは新しい土の場所にします。
    鉢植えなら毎年植え替えますが、地植えなら数年は同じ場所でも花をつけてくれます。
  • 肥料:元肥に緩効性肥料を与え、花後に草木灰などのカリ肥料を追肥しておきます。
  • 病害虫:あまり心配いりません。過湿による球根の腐敗に注意。

ダッチアイリスのアレンジ

洋風の庭によく合います。メインにすることもできるよく目立つ花ですが、ジャーマンアイリスに比べるとやや控えめな印象で、自然風の植栽や和風の庭にも合わせることができます。
すっと伸びる花なのでやや低めの背丈の花とよく合います。花後はだらしなく葉が伸びるだけなので庭植えの場合は上手く隠せるようにしたいです。
どちらかといえば鉢植えより地植えに向いています。一方で、整った花は切花用の栽培にも向き、その場合はプランター等で育ててもよいでしょう。

やや密植気味にまとめて植えた植栽例
同じ品種を、やや密植気味にまとめて植えた植栽例。花壇のポイントになります。

ダッチアイリスの主な品種

たくさんの品種があります。花色違いの他にも、変わった咲き方の品種も出回っています。
大きさも中型のものと大型のものがあり、球根のサイズも異なります。

単色咲きの品種単色咲きの品種
単色咲きの品種。

複色咲きの品種複色咲きの品種
複色咲きの品種。

その他の写真

ダッチアイリスの草姿
ダッチアイリスの草姿。スマートな印象で、単独、あるいはまばらに植えても見栄えがしにくいので、ある程度の株数をまとめて植えるか、他の花と寄せ植えした方がよいでしょう。

ダッチアイリスの個人的な印象

オススメ度:★★★★
やや乾きやすい適地に植えれば、あまり管理もいらずよく咲きます。
ジャーマンアイリスと比べて派手さはやや抑え目ですが、その分寄せ植えに使いやすいです。

仲間の花

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