レティキュラータ
ダンフォルディア
花色:
学名:Iris reticulata 他
科名:アヤメ科
分類:秋植え球根
原産地:地中海沿岸〜西アジア
大きさ:背丈10〜20cm、横幅8〜15cm
主な見所:花(2〜3月)
とても小さなアイリスの仲間。レティキュラータが有名ですが様々な種類、改良・交雑品種が出回っています。早ければ2月頃から咲き始める花は、小型ですがよく目立ちます。花色が豊富で青系から黄色、赤紫白などがあります。葉は細長い線状。開花期の寒い頃は葉が短いですが、花後に長く伸びます。葉も株も小さく、花も含めまさにアイリスのミニチュアバージョンといった印象です
秋に球根が、春には苗が出回ります。球根の植え付けは10〜12月上旬の間で、植え付け深さは鉢植えで2〜3cm、地植えで5cmを目安にします。日当たりと水はけのよい場所に植えます。やや乾きやすい土を好むので砂などを用土に混ぜ排水性をよくします。ただし乾燥のしすぎもよくないので鉢植えでは気をつけます。連作を嫌うので鉢植えの場合は毎年新しい土で植え替えます。地植えの場合はレティキュラータは数年は植えたままでも花が咲きますが、他の種類は毎年掘り上げます。レティキュラータも万全を期すなら毎年掘り上げた方がよいでしょう
洋風の庭に合います。とても小さいので小鉢に植えるか、狭い部分に植えるとよいでしょう。性質的にはやや乾いた場所に向くのでロックガーデンなどに最適です。花の咲く期間は他の秋植え球根同様に短いので他種とのアレンジは難しいです
いくつか種類があります。通常、店頭に出回っているものはレティキュラータ及び、その改良品種ですが、ダンフォルディアの黄色花は美しく、たまに見かけます
○レティキュラータ(I. reticulata)
アヤメを小さくしたような青紫に黄色のアクセントがつくポピュラーな種。ミニアイリスの中では比較的丈夫で暖地でも長期維持可能です。花色違いの改良品種が出回ります
「カンタブ」
レティキュラータ系の改良品種。スカイブルーの花色が美しい品種
「J.S.ダイト」
レティキュラータ系の改良品種。濃い紫に黄色の斑紋が入ります
○ヒストリオイデス(I. histrioides)
青紫に黄色のアクセントがつくレティキュラータによく似た種
○ダンフォルディア(I. danfordiae)
冒頭写真参照。鮮やかな黄色の花が咲きます。暑さに弱く、暖地で植えっぱなしだと長持ちしません
オススメ度:★★★
小さい花ですが、とても早咲きなので印象深いです。寒冷地向きの花で、暖地だとレティキュラータ以外は徐々に消えていきがちなのは残念