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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ゼラニウム

ゼラニウムゼラニウムの赤花
ゼラニウムのピンク花ゼラニウムの白花

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ゼラニウムのデータ

花色:赤ピンク赤紫白
学名:Pelargonium
別名:ゼラニューム、テンジクアオイ
科名:フウロソウ科
分類:多年草(常緑)
原産地:南アフリカ(園芸品種)
大きさ:背丈20〜100cm、横幅20〜60cm
主な見所:花(3〜12月)※日だまりなら冬も開花します。※真夏の開花は鈍ります。

ゼラニウムの特徴

枝先から花茎を伸ばし、手まり状の花序になるのでよく目立ちます。四季咲き性が強く花つきもよいので早春から初冬まで長期間楽しめるのも魅力です。葉が丸く個性的な姿ですが、花が目立つためあまり気になりません。枝が木質化し株は直立して大きくなります。ただ、一般的にはあまり大きくせずに楽しみます。
特有の匂いをもっていますが、不快というほどではありません。

  • 難易度: ポイントを抑えればとても丈夫。乾燥気味に育てます。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます。
  • 水分量: 水はけのよい土を好み、過湿では花つきが極端に悪化します。
  • 耐寒性: 強い霜に当てないようにしますが、南関東以西の暖地であれば屋外でも冬を越します。

ゼラニウムの育て方

日当たりと水はけのよい場所に植えます。土には砂やパーライトなどを多めに混ぜておきます。乾燥にとても強く、乾き気味のほうが株がしまって花つきもよくなります。日照不足だったり土が常に湿っていたりすると徒長して軟弱に育ち、花つきが極端に悪化します。
株自体はとても丈夫なので、悪条件でもしばらくの間は育ってしまうところもありますが、環境が悪いと下葉がすぐ枯れてくるので目安になります。

  • 管理:終わりかけた花は早めに花がらごと切り取ります。
    夏は花色があせて綺麗ではないので、盛夏になる前に思い切って1つの枝に元気な葉を1〜2枚程度残して切り戻すと、秋には再び元気に花を咲かせてくれます。
    冬越し後にも全体を短く切り戻します。切り戻しは花つきのアップと徒長をおさえる効果があるので必ず行いましょう。
  • 肥料:やや多肥を好みます。肥料切れしないように元肥と液肥を併用します。
  • 病害虫:アオムシなどに葉を食われることがありますが被害は少なめです。

ゼラニウムのアレンジ

洋風の庭に向きます。独特な姿が和風や自然風の庭にはやや違和感があります。
吊り鉢やハンキングなど乾きやすい環境が適しています。乾燥に強く水やりを1日くらいうっかり忘れても全然平気なので、少し手が届きにくいところでも気軽に置けます。地植えにする場合は高植えして乾きやすい環境にするとよいでしょう。
寄せ植えでは、どのような花とも合わせることができる懐の深さがあります。特にペチュニアとの寄せ植えは定番ですがよく似合います。

高植えにした植栽例
瓦で土を仕切って高植えにした、地植えの植栽例。
地植えする場合は、レイズドベッドなどの乾燥しやすい環境を作るとよいでしょう。

ゼラニウムの主な品種

多くの品種が出回っていますが、これといった有名品種はありません。花色を確認して購入しましょう。斑入り品種の中には花つきの悪いものもあります。

複色咲きの品種
複色咲きの品種。

ミルフィールドローズ
ミルフィールドローズ
バラ咲き品種。薄ピンク〜濃いピンクなどの花色があります。

ブラックベルベット
ブラックベルベット
黒葉に緑の覆輪が入る品種。赤からピンクの花色が揃います。
斑入り品種ですが花つきはそれほど落ちません。

斑入り品種
斑入り品種。花つきはあまりよくありません。

その他の写真

ゼラニウムの紅葉
品種にもよりますが、寒さに当たると紅葉することがあります。

ゼラニウムの個人的な印象

オススメ度:★★★★★ 
丈夫で花つきもよく満点をあげたいところですが、個性的な草姿は好みが分かれそうです。
環境が悪いと、下葉がすぐポロポロ落ちやすいのは残念。

コメント

  • 挿し芽が非常に簡単です。枝を折って土に挿しておけば楽に根付きます。
  • 成育期も乾かし気味ですが、冬は特に乾かし気味に管理します。
  • 寒さに比較的強いといっても強い霜や凍結にあうとあっけなく枯れることがあります。

仲間の花

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