ルリカラクサ
花色:
学名:Nemophila
別名:ルリカラクサ、ベビーブルー
科名:ムラサキ科
分類:秋まき一年草
原産地:北アメリカ〜中央アメリカ
大きさ:背丈15〜25cm、横幅30〜50cm
主な見所:花(3〜5月)
国営ひたち海浜公園をはじめ、各地で見られる大規模花畑の主役として有名な花ですが、園芸でも寄せ植えや前景のポイントとしてよく用いられています。
主に薄青色に白と、白に紫のスポットが入る二種類が出回りますが、黒と白色の種類もあります。いずれも野の花の雰囲気をもっていて可憐な印象です。葉は切れ込みが深く粗めにつきます。株は横によく広がりますが、そこから根を出すことはありません。春に苗が出回るようになりましたが、移植に極端に弱いので直まきするのが望ましいです。
適した条件であれば丈夫な花です。必ず日当たりと水はけのよい場所で育てましょう。肥料のやりすぎは徒長をまねくので、やせ地に植えます。
移植にとても弱いので苗からではなく直まきを推奨します。ポット苗の土をいじらないように注意して植えれば春に定植することも可能ですが、根付きが悪くその後の成長はあまり良くありません。
洋風の庭によく合い、自然風の庭にも合わせられます。和風の庭にはあまり合いません。
寄せ植えに用いるケースもありますが、やはり広い面積に単植や郡植すると映えます。横に広がる性質を利用してハンキングに用いる場合でも、単植や同種で混植したほうが魅力をより引き出すことができると思います。
寄せ植えした植栽例。青系の中でも特異な花色を生かした組み合わせ。
大きな花壇に単植した例。やはりネモフィラの真骨頂は大面積を埋めることにあります。
一般的には冒頭写真のルリカラクサがよく植えられます。ルリカラクサの改良品種や変種、別属のマクラータもポピュラーです。いずれも育て方は同じ。
○ルリカラクサ(N. menziesii)
単にネモフィラといえばこの種を指すほどポピュラーです。
青空のような澄んだ花色が魅力的で、各地の大規模花壇によく用いられるようになりました。
「アトマリア」
ルリカラクサの変種。白に黒紫の斑点がアクセントに入ります。
「ペニーブラック」
ルリカラクサの変種。中心が黒紫で白の縁取りがお洒落。
○マクラータ(N. maculata):
ファイブスポットとも呼ばれ、花びらに紫の斑点が入ります。
オススメ度:★★★
移植に極端に弱いのは残念ですが、野に咲く花を表現するのにピッタリです。