花色:
学名:Erysimum
別名:シベリアンウォールフラワー、宿根チェイランサス
科名:アブラナ科
分類:多年草(常緑)、一年草扱い
原産地:ヨーロッパ南部〜西アジア
大きさ:背丈20〜80cm、横幅20〜40cm
主な見所:花(3〜6月)※春が最盛期
※ここでは宿根草として販売されるリニフォリウム(宿根チェイランサス)とシベリアンウォールフラワーを主に扱います。一年草扱いのウォールフラワーはこちら。
リニフォリウムは姿がストックに似ていますが、より寒さに強く、野趣のある素朴な魅力をもっています。花は一重で頂部に固まって咲きます。背丈はやや高くなります。シベリアンウォールフラワーは草丈20〜30cmのやや矮性の種類で黄色い花を咲かせます。
いずれも本来は多年草なので涼しければ夏を越しますが、一年草扱いされるケースがほとんどです。その他にも宿根チェイランサスと呼ばれるものはいくつかあります。
日当たりと水はけのよい場所で育てます。強い乾燥や、ジメジメした環境は苦手なので鉢植えの場合は注意します。酸性土を嫌うので、植え付けの際は苦土石灰などで用土を中和します。
高温多湿に弱く夏に枯れることが多いですが、初夏までは南関東以西の温暖地でも丈夫に育つので、一年草扱いする分には問題は少ないです。
洋風や自然風の庭に合います。和風の庭にはあまり合いません。
春の早い時期から咲き始めるので、花期に関してはストックと同じように考えればいいと思います。ストックに比べると花つきはそれほどでもなく、野趣のある印象なのでより自然風の庭に合います。
温暖地〜暖地では一年草のつもりでアレンジする方が無難です。
宿根チェイランサスとも呼ばれるリニフォリウム(E. linifolium)の改良品種が出回ります。
シベリアンウォールフラワーもたまに見かけます。
「コッツウォルドゼム」
リニフォリウムの改良品種。斑入り品種で、花は赤紫。比較的よく出回っています。
「ボウルズモーブ」
リニフォリウムの改良品種。花は赤紫。比較的ポピュラーな品種。
「リトルキッス」
リニフォリウムの改良品種。薄めの紫花の品種。
○シベリアンウォールフラワー(E. allionii)
オレンジや黄花を咲かせるやや背丈が低い種。花に香りがあります。多年草ですが短命。
オススメ度:★★★
野趣のある素朴な印象の花で、自然風の庭にも使いやすいです。
温暖地や暖地では夏越しが難しいので、一年草扱いになることが多いのが残念。