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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

アリウム

アリウム・ギガンチウムアリウム・ユニフォリューム

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アリウムのデータ

花色:黄
学名:Allium
科名:ユリ科
分類:秋植え球根
原産地:世界各地
大きさ:背丈20〜120cm、横幅20〜80cm
主な見所:花(4〜6月)

アリウムの特徴

ボール状の大きな花や、小さな整った花など、アリウムの名で販売されるものは多岐にわたります。ネギの仲間で、大型種の代表のギガンチウムはまさにネギ坊主をカラフルにしたような形をしていますが、中型種や小型種は一つ一つの花がしっかりしたものが多いです。
特徴はそれぞれですが、葉は細長く、花茎を長く伸ばして咲くことは共通しています.。

  • 難易度: 球根が充実していれば当年の開花は難しくありません。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます。
  • 水分量: 適湿を好みます。
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです。

アリウムの育て方

植え付けは10〜11月の間で、植え付け深さはギガンチウムなどの大球で5cm程度土が被るようにします。小球の種類ものは2〜3cmぐらいの深さにとどめます。
日当たりと水はけのよい場所で育てます。酸性土壌が苦手なので、植え付け用土は苦土石灰などで中和しておきます。

  • 管理:花がらは摘み取り、葉が枯れるまでは日によく当てます。葉が枯れたら球根を掘り上げて、秋にまた植えつけます。大型種は毎年掘り上げた方が良いでしょう。小型種は何年かは植えっぱなしでも花を咲かせます。
  • 肥料:元肥に緩効性肥料を与え、花後カリ分の多い肥料をお礼肥として与えます。
  • 病害虫:ほとんど発生しません。

アリウムのアレンジ

洋風や自然風の庭に合います。品種にも寄りますが和風の庭にはあまり合いません。
個性的な姿で、ポイントとして使うとよいと思います。特に大型種を花壇やボーダーガーデンで使うと、背の低い草花の間から花が飛び出るので面白い効果があります。
中〜小型種は普通の秋植え球根の感覚で使えます。

花壇の中にまとめて植えた例ボーダーガーデンに散らして植えた例
ギガンチウムを花壇の中にまとめて植えた例と、ボーダーガーデンに散らして植えた例(北川村モネの庭マルモッタン)。どちらもガーデンの大きなポイントになっています。

アリウムの主な品種

大型種と中〜小型種でいくつか品種が出回っています。
おおまかな特徴として、大型種はよく目立ち見栄えがしますが、高温多湿にやや弱く毎年掘り上げないと、枯れたり、次の年の良い花が咲かなかったりします。一方、小型種は大型種に比べると派手さはないものの、丈夫で育てやすく、植えっぱなしでも育つものが多いです。

ギガンチウムギガンチウムの白花種
ギガンチウムA. giganteum
大型種で、アリウムの代表ともいえる種。ボールのような形の大きな花を咲かせます。
人目をひく姿で、有料ガーデンや植物園でもよく見られます。


クリストフィークリストフィー
クリストフィーA. Christophii
大型種。赤紫の星型の花をボール状に咲かせます。
花序は大きいですが、背丈は60cm程度とそれほど伸びません。


モーリー
モーリーA. moly
小型種。黄色の花を固まり状に咲かせます。鮮やかな花色です。


ユニフォリューム
ユニフォリュームA. unifolium
小型種。桃色の小花を笠状に咲かせます。


トリケトラムA. triquetrum):中型種。釣鐘状の白の花を垂れ下げて咲かせます。


丹頂
丹頂A. sphaerocephlum
中型種。花序の先が赤く染まります。


カメレオン
カメレオン
小型種。A. trifoliatumの改良品種。
名前のように咲き進むにつれ変化する花色が特徴です。

アリウムの個人的な印象

オススメ度:★★★★
個性が際立つ大輪種はアレンジの仕方しだいでだいぶ印象が変わります。
普通の秋植え球根のように使える中・小型種は、放任でも2〜3年は花が咲きます。

コメント

  • 大型種を花壇に植える場合は、鉢ごと植え付けると良いでしょう。花が終わったら鉢ごと抜いて目立たない場所で肥培します。後続の花を植えやすいのも利点です。
  • チャイブもアリウムの仲間です。

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