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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

セイヨウイワナンテン

セイヨウイワナンテンセイヨウイワナンテン

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セイヨウイワナンテンのデータ

花色:白、葉色:
学名:Leucothoe fontanesiana
別名:アメリカイワナンテン
科名:キツネノマゴ科
分類:常緑低木
原産地:北アメリカ
大きさ:背丈30〜120cm以上、横幅40〜100cm以上
主な見所:葉(周年)※冬はあまり美しくありません

セイヨウイワナンテンの特徴

日本原産のイワナンテンがありますが、園芸では北アメリカ原産のセイヨウイワナンテンが用いられています。なお、別名のアメリカイワナンテンの名もよく使われています。
新芽にピンクや白色の斑が入ります。レインボーに代表される斑入り品種が主です。やや肉厚の葉でツヤがあります。花は白で目立たず観賞価値はあまりありません。株は株立ち状に育ちますが、徐々に横に広がります。

  • 難易度: それほど難しくありません。
  • 日照量: 半日陰を好みますが、日当たりの良い場所でも育ちます。
  • 水分量: 強い乾燥には少し弱いところがあります。
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです。

セイヨウイワナンテンの育て方

半日陰を好み、木漏れ日程度の日が当たる場所が適地です。日当たりのよい場所でも育ちますが乾燥させないよう気をつけます。完全な日陰では徒長してよく育ちません。土壌は腐食質の多い、やや湿り気のある水はけのよい場所が適地。強い乾燥は苦手です。ツツジ科なので酸性土壌を好みます。
強健で丈夫な低木ですが、美しく育てるためには好む環境になるべく近づけるようにしましょう。

  • 管理:普段は特にすることはありません。古い枝や枯れた花を切り取る程度。
  • 剪定3月
    通常は剪定はしませんが、伸びすぎて収拾がつかなくなったら新芽が出る前に刈り込みます。
    横に広がりすぎたら地下茎を切ります。切った株は株分けできます。
  • 肥料:春と秋に控えめに緩効性肥料を与えますが、普通に育っているようなら無理に与えなくても構いません。
  • 病害虫:ほとんど発生しませんが、たまに葉に斑点ができることがあるので広がる前に病害のあった葉は切り取りましょう。

セイヨウイワナンテンのアレンジ

和風や洋風、自然風の庭いずれにも合います。横にふんわり広がる姿が魅力なので整然とした庭よりも自然風の庭に合います。
グランドカバーによく用いられますが、比較的背が高くなるのでどちらかといえば中木や石の根じめなど、あるいは境栽、低木の寄せ植えなどに向いています。
大きくなるので地植えに向いており、寄せ植えではほとんど用いられません。

セイヨウイワナンテンの主な品種

斑入り品種がいくつか出回っています。

レインボー
レインボー
白やピンクの斑が不規則に入ります。ポピュラーな品種。

トリカラー
トリカラー
新芽は赤で、徐々に白色の斑入りになります。レインボーに比べると落ち着いた印象があります。
レインボーに比べると性質はやや弱め。


緑葉の普通種。境裁や植えつぶし等の実用用途なら斑入り品種よりも使いやすいです。


アキシラリスL. axillaris
似ていますが別種。新芽が赤であとは緑葉。シックな印象です。
比較的まとまりやすいので鉢植えにも向いています。


イワナンテン
イワナンテンL. axillaris
日本の固有種。名の通り、岩の崖などに生えるナンテンのような葉をした低木で、西洋イワナンテンに比べ葉が株も小さいです。栽培されることはまれ。

その他の写真

花のアップ
花のアップ。アセビに似た花はあまり目立ちません

冬の紅葉
冬には紅葉します。日当たりの良い場所では特に美しいです。

セイヨウイワナンテンの立派な株
秩父宮記念公園で見かけた立派な株。
支柱に支えられてはいますが、背丈を優に超えています。

セイヨウイワナンテンの個人的な印象

オススメ度:★★★
丈夫で育てやすいですが、環境が良くないとまばらに枝がついて見栄えが悪くなります。
だんだん背が高くなるのでグランドカバーにはあまり向いていません。

コメント

  • 丈夫なためか、公共施設の緑化にも広く植栽されています。

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