Conifer
■コニファーとは
正確にはコニファーとは針葉樹そのものを指す言葉だそうですが、園芸では観賞目的で用いられる洋風の雰囲気の針葉樹を指す名称になっています。日本原産種でも円錐形の樹形が美しいコウヤマキやスギの改良品種などはコニファーと呼ばれることも多いですが、和の雰囲気が強いクロマツやアカマツ、イヌマキなどはコニファーと呼ばれることは少ないです
■コニファーの基本的な特徴と育て方について
コニファーは寒冷地でよく育ち、暖地では育てにくい傾向がありますが、品種を選べば暖地でも問題なく育つものもあります。また一部の品種は逆に寒さや雪害に弱いものもあります。多くの品種が日当たりを好みます。一部の斑入りや黄金葉の品種は半日陰の方が結果がよいこともありますが、どちらにしろ3〜4時間程度は日が当たる場所を選びます。基本的に土壌の乾燥に強くジメジメした環境を嫌う品種が多いです。ただ、中にはサワラやヌマスギの仲間など乾燥に弱いものもあるので、個別によく確認しておきましょう
■コニファーの植えつけと移植について
コニファーは一部の種類を除いて移植が苦手。通常はポット苗を植えつけるのが無難です。ポット苗なら多少適期を外しても問題ないほど普通に根付きます。根巻き苗を植えつけるときは適期(晩秋〜春の彼岸前・梅雨)を守りましょう。すでに地植えしてあるものを移植するのはなるべく避けたいです。どうしても移植する場合は大きく刈り込んだ上で、なるべく根を傷めないように移植しますが、それでも上手く育たないケースも多いです。植えつけの際に将来の姿などをよく考え、安易な植えつけは避けるようにしましょう。浅根性のニオイヒバの仲間(エレガンティシマやエメラルド、ヨーロッパゴールドなど)は例外的に移植をそれほど苦にしません
■コニファーの基本的な管理について
剪定は小さいうちは剪定はさみで邪魔な枝を分枝している付け根から切ります。大きくなるとこれが難しいので、新芽が出る前の初春に刈り込みを行います。このときの注意点として必ず葉がついた枝を残して剪定するようにします。込み合った部分は枝を透かすように元から切っていきます。内部の枯れ枝や枯葉を冬に落としておくと蒸れを防いで葉の枯れこみを抑えられます
■日本の高温多湿環境でも育てられるものを厳選
品種がたくさんあり、大きくなるものも多いため、他の園芸植物とは違って色々と植えられるわけでもないので、順次育てたことのあるものを紹介して行こうと思います。
個別の特徴や育て方は下記のリンクをどうぞ