花色:、葉色:
学名:Westringia fruticosa
別名:オーストラリアン・ローズマリー
科名:シソ科
分類:常緑低木
原産地:オーストラリア
大きさ:背丈40〜150cm、横幅30cm〜60cm
主な見所:花(4〜5月、9〜11月)※その他の季節にも開花することがある。
オーストラリア原産の常緑低木。別名(英名)にローズマリーとあり、葉や花の雰囲気が似ていますが別種で、株は全体的に柔らかい印象で香りもありません。
花は淡い青紫色から白色。上部の花弁が2つに分かれる面白い形ですが、葉の間にポツポツと咲かせるのでそれほど目立つ花ではありません。開花最盛期は初夏ですが、条件によっては春から秋の間にも花を咲かせます。葉は小さくて細長く茎に密につけます。株は小株のうちはブッシュ状で、大株になると背丈が高くなり立派になりますが、日本では大きくなった株を見る機会は少ないです。
寒さにやや弱いものの南関東沿岸部程度の寒さなら屋外でも冬を越します。
日当たりと水はけのよい場所なら丈夫に育ちます。植栽場所の条件が悪くなければ春や秋は問題は少ないでしょう。多湿には弱いですが高温にはそれなりに耐えるので、夏は水やりを控えめにして乗り切ります。冬も乾燥気味に管理します。
南関東以西の地域でも冬の寒さが厳しい地方なら、軒下に取り込むなどの保護は欲しいところです。
ドライな洋風の庭に向いています。和風や自然風の庭、洋風でもウェットな庭にはあまり合いません。
地植えの場合は高植えしたりして水はけをよくする工夫をしましょう。レイズドベッドに植えこむのが最適。鉢植えの場合はテラコッタなど、やや乾きやすい素材の鉢を用いてドライな雰囲気を出しましょう。横に広がりやすく寄せ植えにはあまり向いていません。
斑入り葉種を中心にいくつか品種が出回ります。花色は青紫が普通ですが、白花種もあります。
「スモーキー」
ポピュラーな品種。葉縁に白斑が入ります。花色は白。
葉がより白っぽい品種(写真2枚目)も出回り、それらは「スモーキーホワイト」と呼ばれることがあります。斑の目立ち具合も考えると、どちらが良いかは優劣つけがたい印象です。
「モーニング・ライト」
比較的くっきり黄斑が入る品種。花色は青紫。
斑入り品種の一例。斑が目立たない品種や緑葉種は地植えにも向いています。
花のアップ。上部にある花弁に切れ込みが入り、2つに分かれています。
ウエストリンギアの葉。小さくて細長い。見た目は確かにローズマリーによく似ています。
触ると柔らかいので判別は簡単です。
オススメ度:★★★★
花つきはあまり良くありませんが、乾燥に強く丈夫で育てやすい低木。ドライな雰囲気の庭なら評価は高まるでしょう。病害虫の被害が少ないのも良い点です。