花色:
学名:Rosmarinus officinali
科名:シソ科
分類:常緑低木
原産地:地中海沿岸
大きさ:背丈15〜200cm、横幅25〜100cm
主な見所:花(晩秋〜初夏)※種類により異なる、香り(葉・茎など)
香りが良くハーブとして高い人気があり、肉や魚、ジャガイモ料理のほか、虫除けやリースなどに用いられています。
細長くて針葉樹のような深緑の葉と、立性〜ほふく性まで幅広い株姿、青紫やピンクの花など、実用だけでなくガーデンでも利用価値が高いです。花つきのよいものとそうでないものがあり、目的に応じて品種を選びます。ほふく性の品種は成長が早く花つきのよいものが多いようです。
日当たりの良い、乾燥した場所を好みます。過湿は苦手なので必ず水はけの良い土に植えます。ただ、ラベンダーなどの過湿に極端に弱いハーブと比べると、ローズマリーは長雨に当たってもすぐ枯れるようなことは少ないです。
肥料は少なめでよく、やせた土でも問題なく育ちます。地植えの場合は水はけを改善した上で高植えにして乾燥しやすい環境を作ります。根づまりしたり水はけが悪くなると下葉が黄色くなり、その後にボロボロと落ちるので目安になります。
洋風の庭に向きます。和風や自然風の庭には向きません。
立性のものは地植えのほか、寄せ植えのシンボルとして使うことができます。伸びてきたらトピアリー状にすると根際がすっきりしてさらに使いやすくなります。ほふく性のものは垂れるように使ったり、乾燥した場所のグランドカバーに用います。
全体的に硬めな印象なので、一般的にはドライな庭に向いています。一方で全体的な姿にくせがないのでウエットな庭でも使えます。やわらかい姿の植物と合わせると対比がおもしろいです。
花壇のポイントに立性品種を植えた例。好む環境に合わせれば、管理が少ない良い低木になります。
背が高くなりすぎると下葉が落ちて見苦しくなるので、トピリアリー状にするか、古い枝を整理して新しい枝と更新したいです。
半立性の品種を花壇に列植した例。環境が良い場所であれば、しっかり茂ってくれます。
ほふく性品種を石垣から垂れるように植えた植栽例。乾燥を好む性質とも合っています。
花色違いのほかに、立性〜ほふく性まで様々な品種があります。
「トスカーナブルー」
立性種の代表的な品種。丈夫で大株になりやすく、寒さにもやや強いです。
ほふく性の品種の一例。這うように伸びます。花つきに優れるものが多いです。
花のアップ。よくよく見るとランの花のような独特な形をしています。
葉のアップ。硬い葉が密集します。
オススメ度:★★★★★
乾燥を好むハーブの中では育てるのが容易なのがうれしい。
収穫も利用も手軽で、家庭でも使いやすいハーブなのもポイントです。