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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

アセビ

アセビアセビの花と葉

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アセビのデータ

花色:
学名:Pieris japonica
別名:アシビ
科名:ツツジ科
分類:常緑低木
原産地:日本
大きさ:背丈1.0〜1.5m(3m)、横幅0.6〜1.5m、葉3〜8cm前後(互生)
主な見所:花(3〜4月)、新芽(春)

アセビの特徴

日本にも自生のある低木で、漢字で馬酔木とあてるように有毒植物として知られています。
花は小型のつぼ型で花つきがよいです。花色は白がポピュラーですが、品種によってはピンクや赤紫もあり、ピンク花はアケボノアセビと呼ばれています。葉は濃緑で鈍くツヤがあり、倒披針形で細かい鋸歯があります。株は株立ち状にこんもりして自然とまとまります。
半日陰でもよく花が咲くので、坪庭や中高木の根じめによく用いられています。

  • 難易度: 比較的丈夫です。
  • 日照量: 半日陰から日陰が適地ですが、西日が強くなければ日向でも育ちます。
  • 水分量: 乾湿広い幅で耐えます。
  • 耐寒性: 耐寒性はとても強いです。
  • 成長速度:遅い 成長が遅いので管理はしやすいです。
  • 移植:春・秋・梅雨 移植は容易です。常緑ツツジ類に準じます。

アセビの育て方

半日陰の肥沃な土の場所を好みます。花つきは落ちますが明るい日陰でも育ちます。強い乾燥にさえ気をつければ日当たりのよい場所にも耐えますが、西日はなるべく当たらないようにします。
粘土質の土壌は苦手で酸性の用土を好むので、植える前にピートモスや腐葉土をよく混ぜ込みましょう。根付けば、乾燥しやすかったり湿りやすい土壌でも育ちます。

  • 管理:成長は早くないので管理の手間は少ないです。
    花がらを摘み取ると株の勢いが保てるので、苗〜若木のときは行うとよいでしょう。
  • 剪定花後・9月
    成長が遅いので毎年剪定する必要はありません。刈り込みには強いですが自然樹形を楽しみます。花後や秋に整枝する程度に止めます。
  • 肥料:冬に遅効性肥料を控えめに与えます。多肥は好みません。
  • 病害虫:ツツジグンバイやハマキムシが発生しますが、常緑ツツジ類に比べると発生率は少ないようです。

アセビのアレンジ

和風の庭に合います。よく目立つピンク〜赤花品種は洋風の庭にも合います。
半日陰の場所でも花を咲かせてくれる貴重な花木で、高木の根じめや坪庭などにピッタリです。濃緑の葉が密につき、やや重めの印象になるので周りとのバランスに注意。

アセビの主な品種

花色違いや、新芽が赤くなる品種、斑入り品種などが出回ります。

アケボノアセビ
アケボノアセビ
薄ピンク花を咲かせます。自生種とも園芸品種ともいわれます。

花の大きな改良品種
花の大きな改良品種。洋風の庭に合わせやすいでしょう。

その他の写真

アセビの花のアップ
花のアップ。スズランのような可愛らしい花を咲かせます。

アセビの葉のアップ
葉のアップ。葉の形は倒披針形ですが、葉が大きいものは楕円形に見えるものも多いです。主脈がよく目立ちます。
葉のつき方が独特で、慣れれば比較的簡単にアセビと判別できます。

新芽の色(赤)
新芽の色。品種や条件にもよりますが、赤くなり美しいです。

新芽の色(白)
品種によっては新芽の色が白になるものもあります。

秋の花芽
秋の花芽の様子。非常に分かりやすいです。

アセビの個人的な印象

オススメ度:★★★★
花つきがよく美しいですが、落ち着いた雰囲気の花木。和風庭園によく合います。
通常の常緑ツツジ類に比べ害虫の被害が少なめなのも好印象。

コメント

  • 葉や茎に毒があります。奈良公園では鹿が毒があるため食べないので、結果アセビが増えたという事例が有名です。これといった人的被害のニュースを聞いたことはありませんが留意しておきましょう。
  • 日当たりのよい場所で管理すると、葉色が黄色っぽくなります。
  • 成長が遅く、小さな苗木では大きくなるまで年月がかかります。庭木として植栽する場合は、ある程度の大きさの苗木を用意したいです。

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