ペルビアナ
シベリカ
花色:
学名:Scilla
科名:キジカクシ科
分類:秋植え球根
原産地:南ヨーロッパ、北アフリカ、東ヨーロッパ
大きさ:背丈10〜40cm、横幅20〜50cm
主な見所:花(3〜5月)
秋植え球根植物。花期が遅く、やや大型になる星型の花を咲かせるペルビアナと、花期が早く、小型の濃いブルー花を咲かせるシベリカがポピュラーですが、他にもいくつの品種があります。葉が肉厚になる種が多いです。
以前は、よく見かけるヒヤシンソイデス・ヒスパニカ(シラー・カンパニュラータ)が種に含まれていましたが別種になっています(下記関連の花の項目参照)
球根は10〜11月の間に植えつけます。植えつけ深さは地植えは球根2〜3個分、鉢植えは2cm程度に植えます。秋から春に日当たりがよく、水はけのよい土の場所を好みます。丈夫な性質をもち、数年は植えたままで構いません
洋風や自然風の庭に合います。地植え向きの花で、花期が短く寄せ植えには向きません。斜面などに自然に点々と咲かせると風情があります。植えっぱなしにすると自然な雰囲気で増えるので、あまり植え替えしない場所で育てるとよいでしょう
いくつかの種類や品種が出回ります
○シラー・ペルビアナ(別名:ペルヴィアナ、S. peruviana)
冒頭写真参照。南ヨーロッパ〜北アフリカ原産。やや大型で星型の小花をたくさんつけた花序がよく目立ちます。花色はポピュラーな青紫のほか、白花もあります。花期は遅く5月ごろになります。葉はやや肉厚の幅広葉で長く伸びます。とても強健で植え込みなどに何気なく咲いてることも多いです
○シラー・シベリカ(S. siberica)
冒頭写真参照。東ヨーロッパ原産。草丈10〜20cm程度と小型で、濃いブルーの花を咲かせます。白や薄いブルーの花色もあります。花期は早く3下旬〜4月上旬ごろになります。葉は小型ですが、ペルビアナ同様にやや肉厚の幅広葉になります
オススメ度:★★★
丈夫で花も美しいのですが、花期が短く花後にはだらしない葉があるだけの姿になります。花後、他の植物で上手に隠れるようにするとよいと思います
ペルビアナは「ペルーの」を意味し、シベリカは「シベリアの」を意味しますが、どちらも実際の原産地ではないという面白いことになっています