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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ヒヤシンソイデス

ヒヤシンソイデス・ヒスパニカヒヤシンソイデス・ヒスパニカ

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ヒヤシンソイデスのデータ

花色:ピンク青紫白
学名:Hyacinthoides
別名:シラー・カンパニュラータ
科名:キジカクシ科
分類:秋植え球根
原産地:ヨーロッパ、北アフリカ
大きさ:背丈20〜40cm、横幅15〜40cm
主な見所:花(4〜5月)

ヒヤシンソイデスの特徴

ヒヤシンソイデスで流通するものはいくつかありますが、花色が豊富で花茎がやや太めでベル状の花を数十輪咲かせるヒスパニカ系の品種が一般的です。花茎がヒスパニカ系に比べ細く、花の香りが良いイングリッシュ系は交雑種以外はあまり出回りません。
花色はヒスパニカ系は青紫〜薄紫とピンク、白。イングリッシュ系は青紫と白があります。葉は少し幅があって細長く、初夏以降はややだらしなく伸びます、とても強健なので植え込みなどに何気なく咲いてることが多いです。
今でも旧学名であるシラー・カンパニュラータの名前で出回っています。

  • 難易度: とても丈夫です。
  • 日照量: 日向を好みますが、明るい半日陰でも花を咲かせます。
  • 水分量: 適湿を好みます。
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです。

ヒヤシンソイデスの育て方

球根は10〜11月の間に植えつけます。植えつけ深さは地植えで球根2〜3個分、鉢植えで1〜2cm程度と比較的浅めに植えます。
秋から春に日当たりがよく、水はけのよい土の場所を好みます。花つきはやや悪くなりますが明るい半日陰でも十分花を咲かせてくれます。自生地も木陰になっているところが多いそうです。丈夫な性質をもち、数年は植えたままで構いません。

  • 管理:枯れた花は摘み取ります。
    3〜4年に一度は掘り上げて植え替えますが、花つきが良く株が混みあってなければ無理にする必要はありません。
  • 肥料:花後にカリ分の多い肥料を与えて肥培します。
  • 病害虫:ほとんど発生しません。まれにアブラムシがつく程度です。

ヒヤシンソイデスのアレンジ

洋風や自然風の庭に合います。和風の庭にも花色次第では合わせられるでしょう。
花期が短く、単独や郡植で植えたほうがよいでしょう。寄せ植えには向きません。斜面などに自然に点々と咲かせると風情があります。植えっぱなしにすると自然な雰囲気で増えるので、あまり植え替えしない場所で育てるとよいでしょう。

高木の下で咲くヒヤシンソイデス
高木の下にまとめて植えたアレンジ例。多少日照不足ぎみでも花を咲かせてくれます。

ヒヤシンソイデスの主な品種

花色でいくつか品種が出回りますが、これといった品種はありません。
イングリッシュ系の原種等は通信販売で求めるとよいでしょう。

ヒスパニカH. hispanica
冒頭写真参照。一般的なヒヤシンソイデス。店頭や庭園で見るものは大概この種です。

ヒスパニカ系の白花種
ヒスパニカ系の白花種

その他の写真

全体の姿
全体の姿。開花期は葉と花のバランスが良いです。

ヒヤシンソイデスの個人的な印象

オススメ度:★★★★
とても丈夫で花も美しいのですが、花後にはだらしない葉があるだけの姿になります。気になる場合は花後に他の植物で上手に隠れるようにするとよいと思います。

コメント

  • 学名が変わるたびに呼び名も変えるのはあまりよいとは思えません。過去の資料が調べづらくなったり、呼び名の混同を起こしたりと、混乱の元です。
    様々な珍しい花が買える時代になったのは良いのですが、業界全体の総意として良い流通名を与えてあげるなど、何かしら改善策が欲しいと思います。
  • ヒスパニカ系とイングリッシュ系は簡単に交雑するそうで、自生地では原種の減少が問題になっているようです。

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