花色:
学名:Salvia splendens
科名:シソ科
分類:春まき一年草(扱い)、多年草(常緑)
原産地:南アメリカ
大きさ:背丈25〜50cm、横幅30〜60cm
主な見所:花(5〜12月)
たんにサルビアといえばスプレンデスの赤い花をさすほどポピュラーです。
筒状のガクから花を伸ばします。花はすぐ終わってしまいますがガクは長く残ります。薄紫や桃色といった変わった花色もありますが、スプレンデスの魅力はやはり燃えるような赤花になるでしょう。葉も濃緑色なので赤花との対比はよく目立ちます。丈夫で、花期が長く花もちもよいので花壇にピッタリですが、全体的にちょっと大振りな感じで自然な感じはありません。そのため整形花壇によく用いられています。
暑さには強いものの寒さには弱く一年草扱いするのが普通ですが、暖地では多年草として出回る寒さにやや強い品種もあります。
日当たりと、水はけ水もちのよい場所に植えれば、花がら摘み程度で手間はかかりません。半日陰でもそれなりに育ちますが徒長しやすく好ましくないです。葉が大きく蒸散が激しいので、とくに鉢植えの場合は水切れに注意します。生育初期に摘心を行って枝数を増やすとこんもりした姿になります。
洋風の庭によく合います。和風や自然風の庭には使いづらいです。
大ぶりな姿なので、寄せ植えに用いる場合は大きめの鉢にしないとバランスが取れなくなります。特に赤の花色はとても目立つので、合わせる場合は白花や葉もので調和させます。
どちらかといえば地植えに向いており、広い場所にまとめて植栽するとよく映えます。
サルビア・スプレンデスの花色違いで、広い場所にまとめて植栽した例。
花色違いの品種のほか、やや寒さに強く多年草として出回る品種もあります。斑入り品種もありますが店頭で見かける機会は少ないです。なお、他種との交配品種も出回っているようです。
スプレンデスの変わった花色の一例。品種名付きで出回ることは少なく、店頭で花色を見て購入するとよいでしょう。
斑入り品種。
「バンフューティー」
濃赤紫のシックな花色のスプレンデス。背丈が1m以上になりとても大きくなります。他の種類に比べるとやや寒さに強く暖地では霜よけすれば屋外で冬を越すこともあります。
「スーパーサルビア」
PW作出の交配品種。交配親は不明ですが、全体的な印象はスプレンデスに似ています。赤系から赤紫系、青紫系など様々な花色がそろいます。
丈夫で暑さに強く、一株で大きくなるのが特徴。写真の「ロックンロールディープパープル」のように摘芯すればコンパクトに収まる品種もあります。
オススメ度:★★★★★
ほかのサルビアに比べ高温多湿に強く、丈夫で栽培しやすいのが魅力。地植えにして伸び伸び育てると持ち味を発揮します