花色:
学名:Crocus sativus
科名:アヤメ科
分類:秋植え球根(夏植え球根とされることもある)
原産地:ヨーロッパ南部
大きさ:背丈15〜25cm、横幅15〜20cm
主な見所:花(10〜11月)
いくつかある秋咲きクロッカスの仲間の代表ともいえる花です。香り付けや色付けのために使われるハーブですが、花が美しいため園芸でも栽培されています。
紫の花弁に細長い3本の赤い雌しべがよく目立ちます。ハーブとして使われるのはこの雌しべ部分で乾燥させると美しい黄色になります。1本の花からの収穫量が少ないため高価なハーブになっています。葉は線状でツンツンした印象。花期以外の株は目立たない姿です。
植え付けは9月初め頃にします。一般的な秋植え球根よりも早く行なわないとそのまま花芽が出てきてしまいます。植え付け深さは球根2個分程度です。
秋から早春の間、日当たりのよい場所で育てます。水はけのよい肥沃な土が好みです。当年開花のみを楽しみたい場合はどこにでも置けます(土に植えなくてもOK)が、花が咲いた後にすぐ土に植えてあげないと次年度の球根が育ちません。
洋風の庭に合います。和風や自然風の庭にはあまり合いません。
少し開けた場所に自然に生えてきたように植えると雰囲気が出ます。ただ、株も球根も小さいので、植わっていることを忘れて掘り起こしてしまわないように注意が必要です。
他の秋植え球根とは開花期が合わないので小鉢に単独で植えるのもよいと思います。開花までは土に植えなくてもよいので水栽培や飾り鉢等に置いたりして室内で咲かせることもできます。
特にこれというものはありません。
株のアップ。ハーブに利用される赤い花柱は、一つの花から3本しか出ません。
冬の葉が伸びている様子。
花がない期間はこのように葉が伸びているか、葉も何もないかだけなので、他の植物で空間を隠すようにしたいです。
オススメ度:★★
開花期が秋の短い間なので他の植物とは合わせづらいですが、コルチカムなどと同様に逆に貴重ともいえます。