花色:
学名:Sedum
科名:ベンケイソウ科
分類:多年草(常緑)
原産地:世界各地
大きさ:背丈3〜30cm、横幅20〜100cm以上(ほふく性)
主な見所:花(4〜11月)※品種により異なる、葉(周年)
一般的に出回っている品種は背丈が低めのものがほとんどですが、花壇の中景にも使えるような背丈の高い品種もあり、姿は多種多様。花は小さめの星型でどの種も共通しています。葉は形の変わったものや、斑入り葉・黄金葉などバリエーションが多彩です。
性質はとにかく丈夫なことが特徴です。その丈夫さから屋上緑化では定番ともいえる植物になりました。一般の庭でも条件があまりよくない場所のグランドカバーによく用いられています。ただし、似たような用途のタマリュウと同じく、踏み圧には強くないので人が入らない場所に用います。
とても丈夫で様々な環境に適応します。放任したほうが丈夫に育つので、適した場所に植えたら手をかけないことがコツ。
日当たりのよい場所を好みますが、葉を楽しむだけなら半日陰でも育ちます。花をよく咲かせたいならなるべく日当たりのよい場所に植栽します。
やや乾燥した場所を好みますが、少し湿った場所でも耐えます。湿った場所の場合は石や砂利などを置いて、そこに這わせるように育てると上手くいきます(茎を土から離す)
洋風の庭に合います。品種によりますが、和風や自然風の庭にはあまり合いません。
乾燥地などの条件の悪い場所のグランドカバーに適しています。石垣の間や、ロックガーデンの寄せ植えにもよく合います。
メキシコマンネングサは葉の緑や花が綺麗なうえ柔らかく立ち上がるので、小道の境栽に用いるとよく合います。その他の種類はやや個性的な姿をしているものが多いので、多肉植物同士で合わせたほうが違和感がありません。背の高い品種は花壇にも使えます。
様々なセダムの寄せ植え。個性的なもの同士で統一感を出しやすいです。
また、性質が似ているので水やりの管理が楽なのも良い点。
メキシコマンネングサの黄金葉種をグランドカバーに用いた植栽例。
明るい葉色で目を引きます。増えすぎないように管理しましょう。
数多くの品種が出回っています。有名品種以外を見分けるのは非常に困難ですが、性質は似ているため栽培上の問題は少なめ。ただ、珍しい品種の中には耐暑性や耐寒性が弱いものもあるので注意。
○メキシコマンネングサ(S. mexicanum)
メキシコと名が付きますが原産地は不明。初夏に咲く星型の黄色い花を楽しみますが、鮮緑色の葉も美しい。花壇に植えても違和感が少ない姿が魅力的です。非常に丈夫で育てやすい。
「ゴールデンビューティー」
メキシコマンネングサの黄金葉種。細めの黄緑色の葉が美しいです。また、緑葉種と比べて花つきも悪くありません。
普通種と同様に丈夫で、よく増えます。
○マルバマンネングサ(S. makinoi)
日本原産。名の通り丸い葉を密生させます。斑入りや、写真の黄金葉の品種がよく出回ります。初夏に星型の黄色い花を咲かせますがあまり目立ちません 。丈夫でよく広がります。
○コーカサスキリンソウ(S. spurium)
斑入りや、葉色の変わった様々な品種があります。寒さに当たると紅葉します。写真の品種はトリカラー(左)と、ドラゴンズブラッド(右)。
高温多湿が苦手なので、夏場はできれば雨の当たらない半日陰に移動してあげたいです。
「オウゴンホソバマンネングサ」
メノマンネングサの変種とされますが出自不明の黄金葉種。
やや細めのつまった葉が独特な雰囲気です。丈夫で、よく横に広がります。
オススメ度:★★★★
よほど条件が悪くなければ枯れないほど丈夫です。そのかわり、全体的に個性的な姿をしているので使い所は難しい。結局は、同種や多肉植物同士の寄せ植えに落ち着いてしまいます。