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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

キョウガノコ

キョウガノコキョウガノコの花

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キョウガノコのデータ

花色:ピンク赤紫白
学名:Filipendula purpurea
別名:白花種のみナツユキソウ
科名:バラ科
分類:多年草(冬落葉)
原産地:日本
大きさ:背丈20〜60cm、横幅20〜50cm
主な見所:花(5〜8月)

キョウガノコの特徴

赤紫の繊細な花穂が和の趣を感じさせます。シモツケソウの仲間で、古くから栽培されている日本産の園芸種です。原産種ともされますが現在自生は見られません。
花は初夏から梅雨にかけて咲き、小さな小花が集まってふわふわとした花穂になります。葉はやや大きめな掌状の葉で、葉縁の鋸歯がよく目立ちます。葉色は新緑時は鮮緑色で美しく、夏以降は少し明るめの緑色になります。株は株立ち状にこんもり育ち、自然と姿がまとまります。

  • 難易度: とても丈夫です。
  • 日照量: 半日陰が適地ですが、西日を避けられる日向でも育ちます。
  • 水分量: 乾燥には少し弱いところがあります。
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです。

キョウガノコの育て方

丈夫で手間はかかりません。半日陰の場所が適地ですが、西日を遮光できるなら日当たりのよい場所でも問題ありません。肥沃でやや水もちのよい土を好み、乾燥は苦手です。

  • 管理:花がらは切り取ります。株は自然とまとまるのであとは放任で育ちます。
    地上部が枯れている早春に株分けすれば簡単に増やせます。特に、大株になりすぎて花つきが悪くなってきたら株分けをしたほうが良いでしょう。
  • 肥料:春と秋に緩効性肥料を与えます。
  • 病害虫:ほとんど発生しません。西日による葉焼けには注意が必要です。

キョウガノコのアレンジ

和の雰囲気が強く茶花や日本庭園に用いられますが、自然風の庭にもよく合います。また、洋風の庭にも合わないことはありません。
半日陰地の花壇や低木の根じめに向いています。掌状の葉も趣がありますがやや大振りで他の花と合わせづらいので。単植したり郡植する例を多く見ます。

キョウガノコの主な品種

白花種はナツユキソウの名で販売される事もあります。ただし、セラスチュームもナツユキソウの名で出回ります。姿が全然違うので間違えることはないでしょう。紅色が濃い改良品種もあります。

シモツケソウFilipendula multijuga
よく似ていますが全体的に小型で、花期がやや遅めです。こちらは山野で自生も見られます。
野趣は強めですが、鉢植えや狭い花壇で用いられることがあります。

その他の写真

キョウガノコの花のアップ
花のアップ。繊細で、よくよく見ると個性的な小花です。

キョウガノコの新芽
キョウガノコの新芽。鮮緑色で美しいです。

キョウガノコの葉のアップ
葉のアップ。特徴的な鋸歯がよく目立ちます。

キョウガノコの個人的な印象

オススメ度:★★★★
日本の気候や美意識によく合った花です。葉も美しいのがポイント。
株も葉も大きくなるので、使いどころはよく考えた方がよいかもしれません。

コメント

  • シモツケソウは山地の高原で群落がみられます。白馬五竜高山植物園などが有名です。
    以前は伊吹山の群落が特に有名でしたが、近年はシカの食害によりその数を減らしています。
  • シモツケの花に似ていますが、草姿や葉が異なるので同定は簡単です。また、冬に地上部が枯れる草本であるキョウガノコに対し、シモツケは落葉し枝が残る木本となっています。
    下記リンクも参照ください。

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