花色:
学名:Iris domestica
科名:アヤメ科
分類:多年草(常緑)
原産地:日本、東アジア〜南アジア
大きさ:背丈35〜120cm、横幅40〜60cm
主な見所:花(7〜8月)
優雅に広げた葉から特徴的な斑点の入る花を咲かせる丈夫な多年草です。花は花茎を伸ばし数輪ずつ咲かせます。花色はオレンジがポピュラーですが黄色、白などもあります。葉は細長く、扇を広げたように葉同士が重なり合います。店頭では普通種はあまり出回らず、ダルマヒオウギと呼ばれる矮性で花つきの優れた品種がよく出回っています
日当たりと水はけのよい場所が適地です。とても丈夫な花なので条件が良ければとくに注意することはありません。ただ、日当たりが悪いと花つきが悪くなり徒長してしまいます。3年に一回程度植え替えると花つきも保てます。適期は3月頃です
和風の庭によく似合いますが、洋風の庭でも合うと思います。整った和風庭園のような庭はもちろん、自然風の庭にも違和感がないです。葉の広がりを邪魔しないように株間は空けておきます。葉が広がる方向を考慮しましょう。ダルマヒオウギは鉢植えでも育てられますが、生育旺盛なので寄せ植えには向きません
店頭では矮性のダルマヒオウギがよく出回ります。黄花種などの改良品種の他、花色が豊富な別種のアイリスとの交雑種も出回ります
○ヒオウギ
ヒオウギの普通種。花の大きさはあまり変わりませんが、背丈が大きくなり立派になります。家庭庭園では扱いづらいので店頭にはあまり出回りません
「ダルマヒオウギ」
矮性で葉の幅が広く花つきがよい。育て方は同じです
冬にタネをつけた様子。果肉を取って蒔くと苗が得られます
富山県中央植物園で見かけた、大きく育ったヒオウギの普通種
オススメ度:★★★★
花の少ない夏に咲く、丈夫で使い勝手のよい花。草姿も優雅で花のない時期も楽しめます