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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ビデンスの仲間

ビデンスの仲間ビデンスの仲間

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ビデンスの仲間のデータ

花色:黄薄黄複色
学名:Bidens
科名:キク科
分類:多年草(常緑)、春まき一年草扱い
原産地:北アメリカ〜中央アメリカ他
大きさ:背丈20〜30cm、横幅30〜60cm
主な見所:花(4〜12月)※夏や真冬の開花は鈍い

ビデンスの仲間の特徴

ビデンス属の仲間の中で春〜初夏も開花するものを紹介します。
秋〜冬咲きのウィンターコスモスの紹介はこちら
いくつか種類があり、出自不明な交雑品種も多いです。店頭で出回るものはそれら交雑品種の名前で出回ることも多く、分類分け等に混乱が見られるようです。
開花期は春から初夏、秋〜初冬にかけてで、四季咲きともされますが夏は開花を休むことが多いです。葉は羽状の濃い緑で、草姿全体はやや硬めな印象を受けます。

  • 難易度: 比較的易しいです。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます。
  • 水分量: 水はけのよい環境を好み、過湿は苦手です。
  • 耐寒性: 一年草扱いすることも多いですが、霜よけすれば屋外でも冬を越します。

ビデンスの仲間の育て方

日当たりと水はけがよければ、あまり手間もかからず丈夫に育ちます。
花後の切り戻しを行い、涼しい場所に置ければ夏越しも可能ですが、夏場の乾燥によるハダニの被害にあいやすく、毎年改めて苗を求めるのもよいと思います。冬越しは軒下のひだまりなど霜に当たりにくい場所に置きましょう。
チッソ肥料を与えすぎると徒長しやすいです。

  • 管理:終わった花は切り取ります。
    初夏や晩秋に花が大方終了したら、全体を花がら摘みを兼ねて軽く切り戻します。
  • 肥料:元肥にリン酸分の多い元肥を与えます。追肥は緩効性肥料か液肥を与えます。夏の追肥は控えましょう。
  • 病害虫:花弁がナメクジにかじられることがあります。高温乾燥期には葉にハダニがつきやすいです。

ビデンスの仲間のアレンジ

洋風の庭に合います。和風や自然風の庭にはあまり合いません。
花つきが良く、開花期はかなり目立つ姿になります。陽気な雰囲気を生かすとよいでしょう。地植えなら、背丈が低く横に広がりやすいので花壇の前景に植えるのが良いです。また、グランドカバー的にある程度の株数をまとめて植えると豪華です。なお、地植えの場合、夏越しは難しくなります。
鉢植えの場合は、横に広がりやすいのでビデンスのみで植えるか、背の高い花と合わせるとよいでしょう。夏越し中はなるべく涼しい場所に移動できるようにしましょう。

花壇の前景に植えた例
花壇の前景に植えた例。明るい花色でよく目立ちます。
この場合は梅雨までと割り切って、夏以降は別の花に切り替えるとよいでしょう。

ビデンスの仲間の主な品種

改良交配・交雑種が出回っています。
なお、ビデンスの仲間の特徴として、環境や個体によって花色が変化しやすいです。そのため写真だけでの判別が難しいケースもあります。

ビーダンス イエロービーダンス オレンジ
ビーダンス
ビデンスの名で出回る主力的な品種の一つで、花に芳香があるのが特徴。イエローとオレンジの花色があります。花つきが良いです。


キャンプファイヤー
長期間花を咲かせやすい品種。とはいえ、それでも夏は開花が鈍いです。
様々な花色があります。写真はレモンシロップ。

ゴールデンエンパイア
ゴールデンエンパイア
シンプルな明るい黄色花の品種。株のまとまりが良いです。

その他の写真

夏越し中のビデンス
梅雨以降の株の様子。ぽつぽつと開花は続くものの元気がなく、葉も傷んでいます。
夏越しは花はあきらめ、何とか乗り切るという体でよいです。

ビデンスの仲間の個人的な印象

オススメ度:★★★
花つきが良い改良品種が出回るようになり評価が上がりました。
高温多湿に弱いため梅雨以降の開花は鈍く、思ったような結果にならないこともあります。

コメント

  • 近年の温暖化もあって、夏越しがやや厳しくなっています。春から初夏あるいは秋から初冬の花と割り切って、一年草感覚で花壇に植えるのも良いかもしれません。
  • 園芸書では、ビデンスの仲間をまとめて紹介していることが一般的ですが、単にビデンスというと種類の数も多く、冬咲き種なども含めることになります。
    こちらでは、明らかに雰囲気が異なるウィンターコスモスとは分けて紹介しています。
  • ビデンスの仲間は多岐にわたり、分類もしっかりと行われていないそうです。

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