花色:
学名:Oxalis
科名:カタバミ科
分類:夏・秋植え球根
原産地:南アフリカなど
大きさ:背丈10〜25cm、横幅15〜30cm
主な見所:花(10〜5月)※種類により違いがあります
秋〜春咲きのオキザリスにはいくつか種類があり、一般的にはバーシーカラーやアディノフィラ、グラブラなど暖地での冬越しが容易な種類がよく出回ります。低い背丈のまま花が咲く可憐な姿に似合わず強健で、放任でも増えていく性質をもっています。
花色は種類によって様々ですが、花の咲き方は似ており一重の整った形ですが、花弁が重なったように咲く種が多いです。日差しが陰っているときは花は閉じています。中にはパーシーカラーのようにつぼみの状態のときも観賞価値がある種類があります。葉はカタバミ類特有のクローバー形は少なく、繊細な印象を受ける細長い葉のものが多いです。
一部の種類は寒さに弱いですが、多くは南関東以西の暖地なら屋外でも霜よけなしで冬を越します。
球根は普通の秋植え球根より早めの8〜9月に植えつけます。植えつけ深さは各品種の項目を参照。
日当たりの良い場所に植えれば、特に気をつけなくても花は咲きます。土質にはあまりこだわりませんが水はけとやや水もちのよい土が好みです。寒さに弱い種類は軒下の陽だまりに置くか、心配なら室内の日当たりの良い場所で保護します。
横に広がるように伸びるので、底が浅めで幅が広い鉢に植えるとよく合います。霜が降りにくい暖地なら地植えもできますが、広がりすぎないよう配慮が必要です。単独、あるいは同種で郡植すると背丈が合うので簡単に美しく見せることが出来ます。
いくつか品種が出回ります。
美しく花つきが良いパーシーカラーやグラブラの改良品種はよく見かけます。
○バーシーカラー(O. versicolor)
白花ですが、つぼみのときはピンクに白の縞が入ったように見えます。花つきがとても良く、とても丈夫で寒さに強いです。植えつけ深さは2cm程度。
○グラブラ(O. glabra)
晩秋〜冬咲き種。桃色の花と、3枚に分かれたやや細長い緑葉です。とても丈夫で寒さに強いです。寒さに当たると花色が濃くなるような気がします。植えつけ深さは2cm程度。
「桃の輝き」
グラブラの改良品種と思われますが詳細は不明。ポット苗でよく出回っています。
育て方はグラブラに準じます。
○ヒルタ(O. hirta)
30cm程度まで伸びるしっかりした枝に、一輪ずつ赤紫の花を咲かせます。他の種類とは雰囲気が違います。暖地なら屋外で越冬します。植えつけ深さはやや深めの5cm程度。
○フラバ(O. flava)
秋咲きの黄色花種。葉は細く、手を広げたような特徴的な形をしています。寒さにはやや弱いですが、霜よけすれば屋外でも冬を越します。植えつけ深さは2cm程度。
○ポリフィラ(O. polyphylla)
旧学名からペンタフィラ(ペンタフィーラ)の名で出回ることが多いです。
秋咲きの桃色花種。葉が細長く、垂れるように枝が伸びるのが特徴。寒さにはやや弱いですが、軽く霜よけすれば屋外でも冬を越します。丈夫で育てやすい。植えつけ深さは2cm程度。
○ボーウィー(O. bowiei)
秋〜冬咲きの桃色花種。葉はクローバー形で、葉が厚くしっかりした印象。性質が強く丈夫で育てやすい。寒さにはやや弱いですが、霜よけすれば屋外でも冬を越します。植えつけ深さは2cm程度。
○アデノフィラ(O. adenophylla)
春咲き種。シルバーっぽい葉と薄いピンク花。寒さに強いです。
オススメ度:★★★★★
長期間咲くうえに花つきがよく、繊細な姿の種が多いのも魅力的です。
特に、寒さにやや弱い品種でも屋外で冬越し可能な、霜の降りにくい地方では使い勝手が良好。