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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

イポメア

イポメアイポメアの葉

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イポメアのデータ

葉色:黄緑斑入り
学名:Ipomoea batatas
科名:ヒルガオ科
分類:春植え球根
原産地:熱帯アジア
大きさ:背丈20〜30cm、横幅100cm以上(ほふく性)
主な見所:葉(初夏〜晩秋)

イポメアの特徴

イポメアといえばサツマイモ属のことですが、園芸上では葉を楽しむバタタス(サツマイモ)の改良品種のことを指すことが多いです。
花は目立たないですが、アサガオの葉に似た形をした黄緑や斑入り葉を楽しみます。葉は心形で、分裂したりしなかったりします。株はほふくして横に伸びます。地中にはイモがあります。
元親はサツマイモですから夏の暑さに強く、他のカラーリーフが使いづらいよく日の当たる屋外でも活躍します。

  • 難易度: 冬越しを考えなければ易しいです。
  • 日照量: 日向を好みますが、真夏はできれば半日陰のほうがよいです。
  • 水分量: やや乾燥した環境が好みですが、鉢植えは乾燥し過ぎに注意。
  • 耐寒性: 室内に取り込みます。乾かし気味に管理します。

イポメアの育て方

日当たりでも半日陰でも育ちますが、半日陰では葉色があまり綺麗になりません。夏の暑さや雨にも強いですが、多湿にはやや弱いので土の水はけはよくしておきます。葉が大きく蒸散が激しいので、ハンギングバスケットや鉢植えの場合は乾きすぎないようにします。
初夏以降は生育が旺盛になるので他の花を邪魔しないよう大きさをコントロールします。
茎がポキポキ折れやすいので扱いには注意がいります。

  • 管理:放任で構いませんが、横によく伸びるので切り戻しします。
    来年も使いたければ、冬の間は室内の寒暖差の少ない場所で保護し、十分暖かくなった時期(4月下旬ごろ)に植え替えます。
  • 肥料:元肥に緩効性肥料を与えれば十分。多肥は好みません。
  • 病害虫:バッタ等に葉が食べられることがあります。

イポメアのアレンジ

洋風の庭に合います。和風や自然風の庭にはあまり合いません。
暑さに強く丈夫なので、夏の寄せ植えの素材として使います。ただ葉が大きく、寄せ植えでは使いどころが難しいです。ハンギングバスケットなどに単植して潔く見せるのもいいかもしれません。特に、葉色が美しいテラスライムなどの黄緑葉種は単植でも様になります。
地植えなら初夏から秋限定のグランドカバーに向きます。明るい葉色が半日陰の庭を明るくします。

グランドカバーに使用した植栽例
グランドカバーに使用した植栽例。被覆力は十分で、雑草が生えにくいです。その代わり他の植物と合わせるのも難しいので、イポメアだけである程度の面積をカバーするのが良いでしょう。

ハンギングバスケットから垂れ下がるように植えた例
ハンギングバスケットから垂れ下がるように植えた例。横に伸びる茎が下に垂れるため、他の植物の邪魔をしにくいです。また、水はけのよい環境を好む点でも合っています。

イポメアの主な品種

黄緑葉種がよく出回っていますが、他にも斑入り葉種やブロンズ種、矮性種などいくつか品種が出回っています。

テラスライム
テラスライム
イポメアの代表ともいえる品種。黄緑色の葉色は夏の強光でも色あせません。

ブロンズ葉の品種ラトゥール・ノワール
ブロンズ葉の品種。ライム葉種と混植するのも効果的です。


サツマイモの草姿と花サツマイモ
サツマイモ
イポメアの元親。べにあずまやべにはるか、シルクスイートなど様々な品種があります。
写真1枚目の通り、草姿がそっくりなのが分かります。花は咲きにくいとされていますが、環境やその年の気候によっては開花することもあります。
写真2枚目は私的な農園で収穫したサツマイモ。イモを太らすには広めの畑地が欲しいです。

その他の写真

イポメアの花
イポメアの花。あまり目立たず、そもそも花が咲きにくいため観賞対象にはなりにくいです。

イポメアの個人的な印象

オススメ度:★★★★
寄せ植えに使うには葉が大きすぎるところがマイナスですが、他の植物と無理に合わせずに使うと、丈夫さや成長の良さが大きな利点に変わります。夏に元気なのもポイント高いです。

コメント

  • 冬越しは室内に取り込む必要がありますが、グランドカバーやハンギングバスケットなど、室内に取り込みにくい形で植栽されることが多いため難しいです。
    一年草扱いとするのもありでしょう。
  • 園芸的栽培した場合、イモは十分に太らないことが多く、食用にするには厳しいです。

仲間の花

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