アガスターシェのデータ

花色：
学名：Agastache
別名：アガスターシャ、アガスタケ
科名：シソ科
分類：多年草（常緑）
原産地：北アメリカ〜中央アメリカ
大きさ：背丈20〜100cm、横幅30cm〜60cm
主な見所：花（５〜12月）、香り（葉）

アガスターシェの特徴

アガスターシェの仲間には日本や東アジアに自生するカワミドリや北アメリカ原産のアニスヒソップ、北アメリカから中央アメリカ原産のアウランティアカと、その改良品種などがあります。こちらでは単にアガスターシェという名で販売されることが多いアウランティアカを紹介します（アニスヒソップやカワミドリはこちらを参照）。
花は夏から秋に咲き、小さな花を穂状につけます。花色は橙色が普通ですが、他に黄色や赤紫などの花色があります。葉は小型の緑色で、緩い鋸歯があります。株は地際から株立ち状になります。品種によりますが葉に芳香があるものが多いです。丈夫で暑さに強く、知名度のわりにはよく見かける花です

• 難易度： とても丈夫です
• 日照量：〜 日当たりのよい場所を好みますが、半日陰でも育ちます
• 水分量： ジメジメした環境は苦手です
• 耐寒性： 耐寒性はやや弱いです。地植えでの冬越しは難しいので、鉢植えにして霜の当たらない陽だまりに置くか、来年ふたたび苗を求めた方がよいかもしれません

アガスターシェの育て方

日当たりのよい場所から明るい半日陰で、やや乾燥気味の環境を好みます。寒さ以外には強い丈夫な花で、栽培上困ることは少ないですが、ジメジメした環境にはやや弱いです。初夏から苗が出回りますが、苦手な梅雨を避けるため、夏に苗を植えて秋から晩秋に花を楽しむほうがよいでしょう

• 管理：大半の花が咲き終わったら花茎を全部切り取ります。伸びすぎたら株全体を切り戻しましょう。ただし、切り戻しできるのは９月いっぱいまでとします
• 肥料：植えつけ時に長期間効果が続く元肥を与え、追肥に緩効性肥料か液肥を適切に与えます
• 病害虫：あまり発生しません

アガスターシェのアレンジ

洋風や自然風の庭に合います。地植えなら普通の花壇やボーダーガーデンの中景に向いています。鉢植えなら、一株でもまとまるので単植をよく見かけますが、寄せ植えにも使えます。メインにして背丈の低い花と合わせるか、背の高い植物の根じめ的に使うとよいでしょう。比較的野趣のある花ですが合わせる植物はそれほど選びません

アガスターシェの主な品種

店頭にアガスターシェの名で出回るのは一般的にアウランティアカの改良品種群。その他の種を見かける機会は少ないです

○アウランティアカ（A. aurantiaca）の系統

「アリゾナシリーズ」
黄色から赤紫まで花色があります。サンは黄色、サンドストーンがオレンジ、サンセットが赤紫。丈夫で育てやすい品種で、コンパクトにまとまるのも魅力的。比較的耐寒性があり、保護すれば南関東以西の暖地なら屋外でも冬越し出来ます

アガスターシェの個人的な印象

オススメ度：★★★★
暑さに強く丈夫な花。同じアガスターシェの仲間のアニスヒソップと比べると、原産地の気候のためかドライな雰囲気で、使い勝手もそれに合わせていくとよいでしょう

コメント

• 終わった花が勝手に落ちてくれるので、花がら摘みの必要はありませんが、大半の花が落ちたら見苦しいのでその花茎は切り取りましょう
• 耐寒性が強いとされることがありますが、アニスヒソップやカワミドリと混同しているからでしょう。品種によりますが、関東地方程度の寒さでは、無保護の屋外での冬越しは難しい部類に入ります

仲間の花

• アニスヒソップ