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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

アシダンセラ

アシダンセラアシダンセラの花

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アシダンセラのデータ

花色:
学名:Gladiolus murielae
別名:グラジオラス・ムリエラ、ミュリエラエ、ムリエレー
科名:アヤメ科
分類:春植え球根
原産地:東アフリカ
大きさ:背丈60〜100cm、横幅30cm〜40cm
主な見所:花(7〜10月)※植え付け時期によって開花時期が異なる。

アシダンセラの特徴

グラジオラスの仲間ですが、独特の魅力があり、現在も旧学名のアシダンセラの名で出回っています。花も草姿もシャープな印象で、切り花にも人気です。花は白色で中心部の赤紅色がアクセント。芳香があり、特に夜強く香ります。葉は細長くすっと立ち、縦の筋が目立ちます。
東アフリカ原産で耐寒性がやや弱く、以前は晩秋に掘り上げることが多かったですが、近年の温暖化の影響もあって、南関東以西の温暖地では屋外でも冬を越すことが難しくなくなりました。

  • 難易度: やや寒さに弱いですが、易しいです。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます。
  • 水分量: 適潤を好み、ジメジメした環境は苦手です。
  • 耐寒性: 耐寒性はやや弱いですが、南関東以西の暖地なら屋外でも冬を越します。

アシダンセラの育て方

球根は十分暖かくなった5〜6月に植え付けます。植え付け深さは地植えで5〜8cm、鉢植えで3〜5cm程度とします。浅植えすると倒れやすくなるので、なるべく深い鉢に植えましょう。
日当たりと水はけのよい場所なら丈夫に育ちます。日当たりが悪いと徒長して姿が悪くなります。比較的乾燥に強く、ジメジメした場所は苦手ですが、カラカラの乾燥もよくありません。
茎が丈夫なので支柱が無くてもよい場合もありますが、茎や葉が垂れて気になるようなら簡単な囲いをしてあげましょう。

  • 管理:花がらは切り取ります。晩秋に葉が枯れたら葉を切り取り、鉢植えは雨の当たらない軒下などに移動します。地植えの冬越しは、上記の規定の深さに植えればは問題ないですが、不安ならさらに盛り土やマルチングをしましょう。
    連作を嫌うため、同じ場所で栽培し続けると徐々に花つきが悪くなります。花が咲きにくくなったら、鉢植えなら植え替え、地植えなら別の場所に植え付けましょう。
  • 肥料:長期間効く緩効性肥料を植えつけ時に控えめに与えます。花後にはカリ分の多い肥料を与えます。多肥の必要はありません
  • 病害虫:ほとんど発生しません

アシダンセラのアレンジ

洋風や和風、自然風の庭にいずれにも合います。
地植えの場合、背丈が高くなるので花壇の中景ぐらいに植えると良いでしょう。鉢植えの場合、浅植えを避けるためと、草姿とのバランスをとるため、やや深めの鉢に植え付けます。

アシダンセラの主な品種

これといった品種はないようです。

その他の写真

アシダンセラの花のアップ
花のアップ。シャープな印象。花茎の下から徐々に咲いていきます。

シャープに咲かない花
条件によっては、あまりシャープに咲かないこともあります。

アシダンセラの葉のアップ
葉のアップ。こちらもシャープな印象で、花と合っています。
縦に入る筋が目立ち、表面を触ると凹凸があります。

アシダンセラの球根
アシダンセラの球根。大きくなる株にしては小型の球根です。
尖っている方を上にして植え付けます。

小型の球根
植え替える際に大量に小型の球根を分球できます。
ただ、このサイズを植え付けても当年は開花しないので、肥培する年と割り切りましょう。

葉が傷んで黒くなった様子
乾燥しすぎたり、傷んだりすると葉が黒くなります。

アシダンセラの個人的な印象

オススメ度:★★★★
育てやすくて丈夫な花です。スラっとしたスマートな草姿も魅力的。
屋外での冬越しが可能な温暖地なら評価も高まるでしょう。

コメント

  • 一般的なグラジオラスと比べると明確な個性があり、アシダンセラの名で出回るのも納得です。将来的にも、グラジオラスの項目にまとめず紹介するのが個人的には良いと思います。

仲間の花

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