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学名:Dodonaea viscosa
別名:ポップブッシュ
和名:ハウチワノキ
科名:ムクロジ科
分類:常緑低木
原産地:オーストラリア
大きさ:背丈1.2〜2.0m(3m)、横幅0.8〜1.5m(2m)、葉4〜8cm前後(互生)
主な見所:葉(周年)、紅葉(冬)
ドドナエアにはいくつか種類がありますが、店頭で普通に見られるのはビスコーサです。冬に美しく紅葉するプルプレアがよく出回ります。緑の葉色を保つ品種もありますがあまり出回りません。
紅葉は赤銅色になります。耐寒性があり南関東以西の暖地では地植えも可能ですが、寒風にさらされたり冷え込みが厳しいと葉を落とします。花は目立たず、雌木は花後に莢ができますがこちらも目立ちません。株は別名の通りブッシュ状に自然にまとまります。
冬越し以外は丈夫で手間がかからず、大きくなりにくいため近年人気が出てきています。
とても丈夫な樹木で、条件を満たせば剪定以外はほぼ放任で育ちます。
日当たりがよく、水はけのよい土の場所を好みます。半日陰でも育ちますが葉色が美しくならないのでなるべく明るい場所に置きましょう。やや乾燥した場所を好みジメジメは苦手です。
育成のポイントは冬越しで、暖地でも寒風の当たりにくい場所に植えたり、鉢植えなら軒下に移動するなど配慮が欲しいです。マイナス5度程度まで耐えるとのことですが、その温度だと保護なしでは葉がかなり落葉するため、冬の間、綺麗な姿を維持するのが難しくなります。
洋風の庭に向き、和風や自然風の庭には合いません。洋風でもしっとりした庭には向かずドライな庭に向いています。
以前は寄せ植えのセンタープランツとして見られる程度でしたが、暖地なら屋外でも越冬できるため地植えされることも増えてきました。ただ、条件が良くないと葉を落としてスカスカになってしまうのでなるべく暖かい場所に植えましょう。生け垣にも使われることがありますが、横幅が出ることや寒さにやや弱いこともあり、あまりお勧めできません。
冬も緑の葉を保つ品種がありますが、ドドナエアの大きな魅力が冬の紅葉なこともあり、出回る量は少ないです。
花後の6月頃にできる刮ハ(さくか)。花も実も観賞価値はあまりありません。
団扇を広げたような刮ハの形は、和名の由来ともなっています。
葉のアップ。オーストラリア原産種らしくカサカサした乾いた雰囲気です。
オススメ度:★★★
丈夫で管理が容易なのは嬉しいです。
冬の寒さによって美しさに違いが出るので、植栽する場所の環境をよく確認しましょう。