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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ドウダンツツジ

ドウダンツツジの生垣ドウダンツツジの花と紅葉

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ドウダンツツジのデータ

花色:白
学名:Enkianthus perulatus
科名:ツツジ科
分類:落葉低木
原産地:日本
大きさ:背丈0.5〜2.5m、横幅0.3〜2.0cm、葉3〜5cm前後(互生)
主な見所:花(4月)、紅葉(晩秋)

ドウダンツツジの特徴

四季折々の魅力がある樹木です。
春にスズランのような白い花を鈴なりにつけたかと思うと、明るい緑で小さな葉の新芽をだし、秋には真っ赤に紅葉します。3〜4cmほどの小型の葉と、枝分かれしやすい繊細な樹姿です。剪定に強くコンパクトにまとまるので狭い場所に植栽できます。
ツツジ科ですが、もち病やグンバイムシなどの病害虫に悩まされることはほとんどなく、とても丈夫な性質をもっています。

  • 難易度: とても丈夫です。
  • 日照量: 半日陰でも育ちますが、紅葉も美しくならず花つきも悪くなります。
  • 水分量: 適湿を好みます。
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです。暖地でも綺麗に紅葉します。
  • 成長速度:やや遅い 成長は遅めです。
  • 移植適期:落葉期 細根が多く移植は楽です。

ドウダンツツジの育て方

とても丈夫な花木で、常緑ツツジに比べ病害虫が少ないのがうれしい。
日当たりのよい、肥沃で水はけのよい土の場所を好みます。半日陰でも育ちますが、紅葉の色がくすみがちで魅力を十分に引き出すことはできません。

  • 管理:普段は特にすることはありません。刈り込みが必要なら適期に行います。
  • 剪定花後すぐ(6月・9〜10月)
    花が終わりかけたらすぐに刈り込めば、来年も花が期待できます。
    新梢が固まらない時期以外はいつでも刈り込めますが初夏以降は花芽を落とすことになります。生垣や仕立物の場合は花よりも樹形優先で剪定します。
  • 肥料:肥沃な土なら無理に与える必要はありません。
  • 病害虫:ほとんど発生しませんが、日当たりや風通しが悪いと枝が枯れこみやすいです。

ドウダンツツジのアレンジ

和風の庭によく合いますが、洋風や自然風の庭でも合わせられます。
低めの生垣や境採、根じめ、低木の寄せ植えに向いており、毎年四季の変化を楽しめます。葉が小さいので、観賞位置から近い玄関のそばや通路際に植えても重苦しくなりません。刈り込み仕立てにされることが多いですが、寄せ植えの場合は自然樹形で育てられることもあります。
一般的には地植えされることがほとんどで、鉢植えで育てられることは少ないですが、樹木の大きさや成長の遅さを考慮すると鉢植えにも利用できるでしょう。

刈り込み仕立ての植栽例
刈り込み仕立ての植栽例。
玉型仕立ては下葉が枯れることが少なく、樹形の維持がしやすいのが良い点。
背が高くなる前にしっかり上側を刈り込みましょう。

生垣の植栽例生垣の植栽例
生垣の植栽例。葉が密につき、美観に優れています。
ただ、薄く仕立てると下葉が枯れやすいです。なるべく厚めに仕立ててあげるとよいでしょう。

自然樹形風に植栽例
自然樹形風に仕立てた株。

ドウダンツツジの主な品種

ほぼ普通種のみ出回っています。別種のサラサドウダンはよく似ていますが、やや暑さに弱いところがあり温暖地で植栽されることは少ないです。

サラサドウダンサラサドウダンの花と葉
サラサドウダンE. campanulatus
花は赤紫で花期がやや遅めです。葉がドウダンツツジ比べ大きめなのも特徴。
高原などで自生が見られ、寒冷地では庭木にされます。

その他の写真

ドウダンツツジの花のアップ
花のアップ。濁りのない白花。つぼ状で下向きに咲きます。
花つきが良く美しいですが、派手な印象はありません。

ドウダンツツジの葉のアップ
葉のアップ。まっすぐ伸びる小枝が分枝し、その先端に車輪上に葉をつけます。
特徴的な姿で、慣れると遠目からでもドウダンツツジと分かります。

ドウダンツツジの紅葉
紅葉した葉。日当たりなどに多少左右されますが、真っ赤に紅葉して美しいです。

冬の生垣の様子
冬の生垣の様子。生垣で用いる場合は落葉樹であることを考慮しましょう。

ドウダンツツジの個人的な印象

オススメ度:★★★★★
四季の魅力があって狭い庭でも管理しやすく、しかも丈夫な優れた樹木です。

コメント

  • よく植えられる花木ですが自生地は限られ、野生で見られることはまれです。
  • 一般的には和風の庭で刈り込み仕立てで育てられることが多いですが、洋風の庭はもちろん、自然風の庭などにも自然樹形で積極的に利用したいです。

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