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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

セイヨウニンジンボク

セイヨウニンジンボクセイヨウニンジンボクの葉と花

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セイヨウニンジンボクのデータ

花色:
学名:Vitex agnus-castus
科名:クマツヅラ科
分類:落葉低木
原産地:南ヨーロッパ〜西アジア
大きさ:背丈1.2〜2.5m、横幅1.5〜2.5m、葉10〜15cm前後(対生)
主な見所:花(6月〜11月)

セイヨウニンジンボクの特徴

葉がチョウセンニンジンに似ていることからニンジンボク、さらに原産地を冠してこの名になりました。以前はあまり出回っていませんでしたが、乾燥や暑さにもよく耐えるので人気がでてきています。
夏から秋にかけて、穂のような薄めの青紫の花を長期間咲かせます。葉は掌状。株はそれほど背が高くなりません。枝が横に広がって育つので比較的横幅が出ます。
寒さにはそれほど強くはないですが、関東以西の温暖地であればまず問題ありません。

  • 難易度: とても丈夫です。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます。
  • 水分量: 乾燥にはかなり強いです。
  • 耐寒性: 関東以西でも強く冷え込む地域では防寒が必要。寒冷地には向きません。
  • 成長速度:やや早い ブッシュ状になり、最終的な樹高も高くないので管理しやすいです。
  • 移植:落葉期 移植は比較的容易。厳冬期は避け、なるべく暖かくなってからに植えつけたい。

セイヨウニンジンボクの育て方

とても丈夫な花木で、日当たりと水はけのよい場所に植えれば、まず大丈夫です。ジメジメしやすいところは避け、やや乾燥した場所に植えつけます。
落葉樹ですが耐寒性がやや弱く、寒さの厳しい地域では防寒対策が必要になります。

  • 管理:しなくても構いませんが、見苦しいのでなるべく花がらを切り取ります。
  • 剪定冬〜初春
    春以降に伸びた枝に咲かせるので、落葉期は自由に剪定できます。逆に初夏以降はなるべく剪定を控えて飛び出した枝を切る程度にとどめます。
  • 肥料:春に緩効性肥料を与えますが、肥沃な土なら特に与えなくても花をつけます。
  • 病害虫:特に気になるものはありません。

セイヨウニンジンボクのアレンジ

花壇の後景や背の高い樹木の根じめ、ドライな庭の単植や鉢植えに向いています。和風のしっとりした庭には向きませんが、野趣があるのでナチュラルガーデン風なら合わせられます。
ブッシュ状に育ち樹木のようなしっかりした感じはないので使い方を間違えないようにします。
また、ハーブとして使われることもあるそうなので、ハーブガーデンにもよいかもしれません。

セイヨウニンジンボクの主な品種

出回る量は少ないですが、薄ピンクや白花種もあります。

セイヨウニンジンボクの青紫花
青紫花の一例。
花色の濃さや花つきに個体差が大きいので、気になるなら開花苗を求めたいです。

セイヨウニンジンボクの薄ピンク花種
薄ピンク花種。

その他の写真

花のアップ
花のアップ。よく見ると変わった形の花をしています。

自然樹形
自然樹形。こんもり横に広がります。
なるべく周囲が開けた場所に植えてあげたいです。

セイヨウニンジンボクの個人的な印象

オススメ度:★★★★★
病害虫も少なく花もよく咲きます。乾燥に強いのも魅力です。
温暖地〜暖地であれば個人的におすすめの低木。

コメント

  • 夏咲きとしましたが、実際には初夏から咲き始めることも多いです。
    また、調子がよければ秋深くまで咲き続けます。
  • 枯れた花の花がらが目立ちやすいので、なるべくこまめに切り取りたいところです。

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