花色:
学名:Ceanothus
別名:カリフォルニアライラック
科名:クロウメモドキ科
分類:常緑〜半落葉低木、落葉低木
原産地:北アメリカ西部〜中央アメリカ
大きさ:背丈1.0〜3.0m、横幅1.0〜2.5m、葉4〜15cm前後(対生)
主な見所:花(4〜6月)
葉が小さくブッシュ状になる品種「パシフィックブルー」が一般的なので混乱しがちですが、種類がいくつかあり姿は違います。どの種も春から初夏にかけて美しい青紫やピンク等の花穂をつけます。ただ花穂の大きさは様々。葉も種類によって大きかったり小かったりと色々です。株も中木程度まで育つ種類と、ブッシュ状にしかならないものもあります。いずれの品種も乾燥を好むというポイントを抑えれば比較的丈夫ですが、ジメジメした環境に弱くいきなり枯れるという報告も多いようです。常緑種は寒さにはやや弱いですがマイナス5℃程度あれば冬越しします
日当たりと水はけのよい場所が適地で、やや乾燥した土を好みます。乾燥に強くやや砂っぽい土でも育ちますが、その分粘土質の土が苦手です。ジメジメした環境も苦手なので風通しは確保します。(枯らす原因の大部分は過湿にあると思われます)。しかし、そのポイントを抑えて好みの環境に近づければ、特別な管理もなくよく花を咲かせてくれます。南関東以西の暖地なら地植え可能です。寒い地方では鉢植えで育てますが、品種によって耐寒性には幅があるようです
品種によりアレンジを変えます。ずっと低木として使いたいなら葉が小さい品種を、木としての存在感を出したいなら広葉の品種を選びます。パシフィックブルーなどの葉が小さめで密につく品種は花後に刈り込みもできるので、境栽や列植など様々な使い方が可能です。花壇のワンポイントにしてもよいでしょう。広葉の品種は自然樹形が魅力なので、花壇の後景や自然風の庭に向いています
広葉の品種のほうが背丈が高くなる傾向があります
「パシフィックブルー」(狭葉種)
照りのある濃い緑葉で、花は小さめの花穂の濃い青紫です。よく出回っておりセアノサスといえばこれといった感じですが、広葉のセアノサスと特徴がかなり異なるため混乱する要因ともいえます。若木から花つきがよいです。樹形はブッシュ状になります。落葉種よりも寒さに弱いです
「マリーサイモン」(広葉種)
薄いピンクの花を咲かせます。広葉種の中では比較的ポピュラーな品種 。丈夫で、花つきも良いです
「ヘンリーデスフォッセ」(広葉種)
青紫の花が美しい品種
「エルドラド」(広葉種):初めは黄覆輪で次白覆輪に変わる斑入り葉。花は青です。
「ベルサイユ」:薄青紫の花で、コンパクトに育ちます
オススメ度:★★★★
環境に合えば丈夫な花で、軽い剪定程度で美しい花が楽しめるオススメの花木ですが、枯らしてしまうという報告も多いようです。個人的には育てやすく花も美しいので、もっと使われてもよいと思っています