花色:
学名:Albizia julibrissin
別名:ネム
科名:マメ科
分類:落葉高木
原産地:日本、中央アジア〜東アジア
大きさ:背丈2〜4m(10m)、横幅1.2〜4m(8m)、小葉1.0〜1.5cm前後(互生)
主な見所:花(6〜8月)
花や葉、樹形いずれも特徴的な姿をしています。
花は枝先に頭状花序つけます。雄しべの目立つ筆を広げたような姿で花色は淡ピンク〜ピンク。花後にさや状の豆果ができ、秋に褐色に熟します。葉は小葉をたくさんつけた羽片が並ぶ、2回偶数羽状複葉で個性的な形です。夜になると葉が閉じて、その姿がまるで眠っているように見えます(就眠運動)。また、春の芽吹きが非常に遅いです。株はやや横に広がるような樹形になります。
根には根粒バクテリアがいてやせ地でも生育可能。開けた日当たりのよい場所にいち早く育つ先駆的樹木で、成長速度が非常に速いです。
日当たりと水はけのよい場所を好みます。陽樹で半日陰〜日陰の環境では上手に育ちません。土壌の条件は極端でなければあまり選びません。強健な樹木で、条件さえ合えば驚くほどのスピードで大きくなるので、植栽する場所の選定が重要です。場合によっては植栽はあきらめた方がよいでしょう。
洋風の庭に合います。葉が装飾的で和風や自然風の庭にはあまり合いません。
剪定に弱く、伸び伸びとした樹形を楽しむため、小さく維持するのは難しいです。地植えは十分に敷地に余裕がある場合に限ったほうがよいです。単植するのが一般的で、他の樹木との寄せ植えにはあまり向いていません。また、鉢植えにも向いていません。
葉色違いの品種が出回っています。
ネムノキの普通種すら店頭に出回ることが少ないので、通販で求めるのが確実でしょう。
「サマーチョコレート」
銅葉色の葉色の品種。
慣れればすぐ見分けがつく特徴的な葉(羽片部)。羽片の先端には小葉がありません。
ネムノキの樹皮。灰白色で、皮目が目立ちます。
大きく育ったネムノキ。枝葉が横に広がりやすいです。
オススメ度:★★
河川敷などでみられる、大きく広がる自然樹形に魅力があります。剪定を加えて直立するような樹形で育てる必要がある敷地サイズであれば、他の樹種を選んだほうが良いでしょう。