葉色:
学名:Berberis thunbergii
別名:コトリトマラズ、バーバリス、ベルベリス
科名:メギ科
分類:落葉低木
原産地:日本
大きさ:背丈0.3〜1.5m(2m)、横幅0.3〜1.0m、葉1〜3cm前後(互生)
主な見所:葉(春〜秋)、紅葉(晩秋)
日本に自生する低木。メギの名は、枝を煎じて洗眼薬にしたことからきています。園芸では、基本種の緑葉はほとんど用いられず、赤紫や黄金葉などの美しい葉色を楽しむカラーリーフとして利用されています。樹高を抑えたドワーフタイプも人気です。
花は非常に小さい黄色花。春から初夏に咲きますが観賞価値は低いです。実は、秋に赤く熟しますが、こちらも小さく観賞価値はあまりありません。葉はへら形で、密につきます。晩秋には美しく紅葉します。葉色は緑葉のほかに赤褐色葉や黄金葉、斑入り葉などがあります。樹形は自然樹形だとアーチ状に広がり、枝には鋭いトゲがあります
とても丈夫な樹木で、条件を満たせば剪定以外はほぼ放任で育ちます。日当たりと水はけの良い、やや乾燥した土の場所を好みますが、半日陰でも育ちます
洋風や和風、自然風いずれにも合いますが、派手な葉色の種は和風や自然風の庭には合いません。生垣や境裁、根じめのほか、花壇に植えてポイントとして用いるのもよいでしょう。特にドワーフタイプは使いやすく、大鉢の寄せ植えにも使えます。
個性的な姿ですが、葉が小さいため主張は強くなく、草花とよく調和します。黄金葉種と紫花、赤紫葉種と黄色花など、補色の組み合わせが定番です
葉色が美しい品種が多く出回っています。花や実を改良した品種はほとんどありません。
樹形は緩く横に広がるものがほとんどですが、立性や這い性の品種もあります
「オーレア」
黄金葉のポピュラーな種。美しい葉色です
「ボナンザゴールド」
緑黄葉種。ドワーフタイプでコンパクトに育ちます。オーレアよりも緑色が強いです
「ローズグロウ」
赤紫の葉にピンクの斑が入ります。斑は新芽ほど綺麗です。ポピュラーな種
メギの花のアップ。ピントが合わせづらいほど小さいです。花色も目立ちません
実のアップ。赤く熟します。花と同様に小さめで観賞価値は低いです
葉のアップ。束のように葉がつきます
トゲのアップ。サボテンのような鋭いトゲです。剪定作業の際は要注意
紅葉した様子。品種にもよりますが美しく色づきます
生垣に用いられている基本種の緑葉のメギ。丈夫で、刈り込みや病害虫に強く、鋭いトゲをもつなど生垣としての実用性は高いです。ただ、近年のメギ利用の主流は色鮮やかな改良品種たちで、生垣に用いられる例は少なくなっています
オススメ度:★★★★
丈夫な樹木で、病害虫の発生も少なめ。また、ドワーフタイプを選べば剪定回数も少なくて済み管理も容易です。枝のトゲが鋭いので、その点に留意しましょう。
特に、ドワーフタイプの黄金葉種は明るい葉色で利用価値大