花色:
学名:Nerium oleander
科名:キョウチクトウ科
分類:常緑低木〜小高木
原産地:インド、地中海沿岸
大きさ:背丈2.0〜3.0m(5m)、横幅1.5〜2.5m(4m)、葉12〜25cm前後(対生)
主な見所:花(6〜10月)
夏の暑い時期に長期間花を咲かせます。大気汚染や暑さ、乾燥といった都市環境にも強く、街路樹や公園など公共の場にもよく用いられています。原産地はインドですが、すっかり関東以西の日本の環境に順応し、自生のような姿も見られます。花は赤〜白系の花序をつけ、葉は珍しい三輪性、細長く肉厚で葉脈がはっきり浮き出る独特の形。株は球状になります。別種のセイヨウキョウチクトウもあります
とても丈夫な花木です。日当たりの良い場所を好み、日当たりが悪いと徒長し花つきも悪化します。やや乾燥した場所を好み砂質土でも育つほどですが、逆に過湿は苦手なので植え付けの際は腐葉土などで水はけをよくします。寒さにやや弱いので、冷え込みの厳しい地域では苗木のころに防寒しましょう(南関東以西の暖地では不要)
洋風の庭に向きます。花木の寄せ植えや、球状の自然樹形を生かした単植、遮蔽効果が高いので境栽にも向きます。花期が長く長期間楽しめます。コンクリート造などの硬い建築にはよく合いますが、エキゾチックでやや暑苦しい印象もあるので、和風や自然風のしっとりした庭には向きません
花色違いの他に、八重咲き種もあります
○キョウチクトウ(N. oleander var. indicum)
インド原産。一般的に植栽されているキョウチクトウ
○セイヨウキョウチクトウ(N. oleander)
地中海沿岸原産。基本的な特徴はキョウチクトウと同じですが、耐寒性がやや弱いです
オススメ度:★★★
花期が長く、丈夫で煙害にも強い、都市部や工業地域に近い場所にお勧めの花木。ボテッとした樹形は好みが分かれるかもしれません。有毒植物であることは一応考慮のこと