花色:
学名:Osmanthus fragrans var. aurantiacus
科名:モクセイ科
分類:常緑小高木
原産地:東アジア
大きさ:背丈2.0〜4.0m(6m)、横幅1.5〜3.0m(5m)、葉8〜12cm前後(対生)
主な見所:花(9月)、香り(花)
残暑が和らぐ中、香りで秋を知らせます。普段は特に特徴のない常緑樹ですが、開花期はオレンジの小花を枝いっぱいにつけ、その強い香りとともに遠くからでもよく目立ちます。ただ花期はあっという間で、また目立たない濃緑の葉をつけた樹に戻ります。日本の暖地の気候に似た地域が原産の花木なので、夏の高温多湿にも耐え丈夫に育ちます。そのかわりやや寒さに弱いです。刈り込みがききますが、葉が大きいので生垣として使う場合は場所を選びます。
性質はとても丈夫です。日当たりのよい場所のほうが花つきに優れていますが、半日陰程度でも花つきは悪化しますが十分育ちます。やや湿った場所を好み、強い乾燥は苦手です。通風を確保しないとカイガラムシやその他害虫を招きますが基本的に病害虫には強いです。少し寒さに弱く、強い北風や真冬の刈り込み・植えつけは避けます
葉がやや大きく、開花期も限られることを考慮して植え込みます。生垣の場合は広めの場所が欲しいです。普段は濃緑の葉が落ち着いた感じ。芳香が強いので避けている方も、花期はサクラなみの短さなのでそれほど気にならないと思います。寒さにやや弱いので、寒風の当たる場所はなるべく避けてあげたいです
品種名つきのものはあまり出回っていません。通販などで四季咲き種が出回ります。またキンモクセイの品種で花色が薄いウスギモクセイがありますが、両者が区別されることはまれです
○ギンモクセイ(Osmanthus fragrans)
キンモクセイはギンモクセイの変種とされます。キンモクセイに姿はそっくりですが、白花で芳香はそれほど強くありません。葉がやや幅広く、縁に細かい鋸歯が入ります
キンモクセイの新芽。すぐに濃緑色に変化します。葉は硬くカサカサします
オススメ度:★★★★
秋を知らせる花です。丈夫で育てやすいのは魅力的。
こんもりまとまりますが、重めの樹形で狭い庭ではやや使いづらいです