本文へスキップ

ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

カクレミノ

カクレミノカクレミノの葉

戻ります

カクレミノのデータ

葉色:
学名:Dendropanax trifidus
科名:ウコギ科
分類:常緑小高木
原産地:日本、東アジア
大きさ:背丈1.5〜2.0m(5〜10m)、横幅0.5〜1.5m、葉7〜12cm(互生)
主な見所:葉(周年)、紅葉(冬) 

カクレミノの特徴

3〜5ヶ所に切れ込みの入った、やや大きめな葉を蓑に見立てています。成木になると葉の切れこみが目立たなくなります。自然では5m以上になる樹ですが、家庭の庭では1〜2m程度に仕立てるのが普通です。棒状枝を株立ち状にして小さく仕立てることで狭い場所にも使えます。秋に紅葉しますが暖地ではあまり綺麗になりません。
とても丈夫で日陰にも強いため条件のやや悪い場所や、塀に近い位置の目隠しによく用いられます。

  • 難易度: とても丈夫です。
  • 日照量: 半日陰〜日陰が適地です。かなり暗くても育ちます。
  • 水分量: 強い乾燥は苦手です。
  • 耐寒性: 関東地方程度の寒さなら問題ありません。
  • 成長速度:やや遅い 成長はそれほど早くありません。
  • 移植適期:初夏、春〜秋 移植はやや難しいです。

カクレミノの育て方

暗い日陰や、湿った土壌など条件の悪い場所でも育つ強健な樹木です。半日陰から日陰の、肥沃でやや湿った土の場所が適地ですが、それなりの条件を与えてあげれば育ちます。一方で、強く乾燥したり、カンカン照りの場所には向きません。

  • 管理:基本的に放任で育てます。刈り込みしても枝葉はあまり増えません。
  • 剪定春〜初夏
    普段は刈り込みはしませんが、枝が伸びすぎたら適当な節の上で切り戻します。葉がついてない所で切り戻しても、枝が元気であればまた芽が出てきます。
  • 肥料:冬に遅効性肥料を与えますが、肥沃な土なら無理に与える必要はありません。
  • 病害虫:特に悩まされるものはありませんが、背丈が高くなるとカミキリムシの幼虫に幹が食害されることがあります。まれにハモグリバエが発生することがあります。

カクレミノのアレンジ

和風の印象が強いですが、見た目の印象が軽やかなので洋風や自然風の庭にも合わせられます。
他の植物が植えにくい家の北側や中庭、塀のすぐそばなど条件の悪い場所の植栽に適しています。株立ち状に仕立てたものは横にあまり広がらず伸びるので、狭い場所でも使いやすいです。

カクレミノの主な品種

これといった品種はないようです。

その他の写真

カクレミノの葉
葉の様子。様々な切れ込みのパターンがあることがわかります。
また、幼木は切れ込みが一段と深くなります。

成木のカクレミノの葉
高木状態になると、切れ込みのある葉が少なくなります。

カクレミノの幹
カクレミノの幹。灰白色〜灰色で、滑らかな印象。
なお、若い幹は緑色をしています。

カクレミノの個人的な印象

オススメ度:★★★★
条件の悪い場所でも育ち、株立ち状のものは狭い所にも使いやすいです。
雰囲気が似ているヤツデより葉が小さく樹形も優しげでお勧め。

コメント

  • 初夏に咲く黄緑花、晩秋につく実はあまり観賞価値はありません。
  • 背が高くなると下の方の葉がなくなってしまうので、その前に切り戻します。
    葉がなくなってしまった所で切り戻すと回復は遅くなりますが、株が元気ならまた芽が出てくるので気長に待ちます。この場合、春先に切り戻すと回復は早いです。

戻ります