花色:、葉色:→
学名:Laurus nobilis
別名:ローレル
科名:クスノキ科
分類:常緑高木
原産地:地中海沿岸
大きさ:背丈1.2〜3m(10m)、横幅0.5〜2m(6m)、葉6〜10cm前後(互生)
主な見所:葉・樹形(周年)、新緑(4〜5月)
葉に芳香があり、古くからハーブとして用いられてきました。乾燥させた葉はローリエやベイリーフなどと呼ばれ、調味料としてパスタソースや煮込み料理によく使われています。日本ではハーブ用途だけでなく、地中海風の植栽に使われる庭木という印象も強いです。
葉は濃緑の楕円形で、全縁ですが条件によっては葉縁が波打ち、鋸歯があるように見えることがあります。花は淡黄色で目立たず、実も地味な黒色で観賞価値はあまりありません。自然樹形だと枝がよく伸びてかなりの高木になりますが、庭木としては刈り込んで円筒仕立てなどにし、中〜低木状に整形させることが多いです。
日当たりと水はけのよい場所を好みます。乾燥に耐えますが、あまりにカラカラだと成長が悪くなります。適度な湿り気があった方が調子良いです。
性質は強健で丈夫ですが、風通しなどの条件が悪いとすす病が発生しやすく、美観や葉の収穫という点で問題になりやすいです。
洋風の庭に合います。硬い雰囲気があるので和風や自然風の庭には合いません。
ハーブガーデンでよく見られますが、普通の庭でもポイントやトピアリーに使えます。風通しのよい開けた場所なら境栽や生け垣も可能ですが、周辺が住宅地であればすす病予防のためにも単植する方が無難でしょう。成長が遅めなので大鉢植えも可能です。
普通種の緑葉の他に、黄緑葉や斑入り葉の品種が出回ります。
「オーレア」
黄緑色の葉色の品種。性質は緑葉種に比べ弱く、成長も遅めです。
葉のアップ。葉縁が波打っている様子が分かります。
新芽は比較的明るい緑色をしていますが、徐々に濃緑色へと変わります。
樹皮。灰色で、小さな皮目が目立ちます
オススメ度:★★
一般的な庭では使いどころが難しい樹木。すす病に悩まされやすいのも難点。
葉の収穫も兼ねてドライな庭で用いるのが良いかと思います。