花色:
学名:Viburnum phlebotrichum
科名:レンプクソウ科
分類:落葉低木
原産地:日本(固有種)
大きさ:背丈1〜2m(3m)、横幅0.5m〜1m(2m)、葉3〜7cm前後(対生)
主な見所:花(4〜5月)、実(9〜10月)
日本の山野に自生する低木。知名度はそれほど高くないものの、自然風な雰囲気がありながら樹高が低く、坪庭や狭い庭でも使いやすいです。意外とこういった樹木は少なく重宝されています。
花は春から初夏に小さな白花を咲かせます。花は散房花序になり開花期はそこそこ目立ちます。葉は小さめの卵形で、角ばった鋸歯がよく目立ちます。実は秋に赤色に熟します。樹形は細長い枝が自然と多数分枝して伸びます。
日当たりのよい場所を好みますが、半日陰程度の日照でも十分育ちます。長時間夏の西日が当たる場所は避けた方がよいでしょう。乾湿は中間を好みますが、腐植質の多い肥沃な土壌を好み、乾燥しやすい場所は苦手です。痩せた土なら植えつけ時に腐葉土等をよくすき込んでおきます。
和風や自然風の庭に合います。洋風の庭にはあまり合いません。
地植えの寄せ植えなら、主だった樹を植え終わった後にポイントとして低い樹を植えたい時に使うと効果的。坪庭なら楚々とした樹形を楽しめるように、株立ち状のものを単植するとよいでしょう。
派手な花や硬い樹形のものとは合わないので、組み合わせはよく考えましょう。
これといった品種はないようです。
花のアップ。白花ですが、ほんのり花弁に赤みを帯びることもあります。
葉のアップ。鋸歯と葉脈が目立ちます。
実。秋に赤く熟します
紅葉した様子。葉が枯れるとその部分が黒くなる性質があり、同定の際のポイントになります
台風等の影響がなく葉が綺麗なままだった年の紅葉。葉縁以外は黒い部分がほとんどないです。
葉が傷ついた部分が黒くなりやすいのかもしれません。
冬芽。特徴的な芽なので同定の際に役立つかもしれません。
オススメ度:★★★★★
自然風な樹木が欲しいけれど、大きくなるものを植えたくない場合に最適。
個人的にお勧めの樹木です。