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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

アオキ

アオキアオキの葉と実

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アオキのデータ

葉色:緑斑入り、実:赤
学名:Aucuba japonica
科名:ミズキ科
分類:常緑低木
原産地:日本、東アジア
大きさ:背丈1.2〜3.0m、横幅1.0〜2.5m、葉12〜15cm前後(対生)
主な見所:葉(周年)、実(10〜12月)

アオキの特徴

いわずと知れた日陰の庭の救世主的な存在の木。とても丈夫で、日照不足や湿気も苦にせず病害虫にもほとんど悩まされることがありません。
花は目立たず、斑入りの葉を楽しみます。葉は樹高のわりに大きめで12cm前後になり、水分が多そうで肉厚な印象です。斑入り葉は黄色系を中心に色々種類があります。青葉のものも時たま見かけます。赤い実も観賞価値がありますが、実がなるのは雌株だけです。若い枝は緑色をしており、後に褐色になります。樹形や葉を小ぶりにした園芸種もあります。

  • 難易度: とても丈夫です。
  • 日照量: 日当たりのよい場所でも育ちますが、半日陰から日陰が適地。
  • 水分量: 唯一の弱点は乾燥に弱いこと。
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです。
  • 成長速度:やや早い 成長はやや早いですが背丈が低いので管理はしやすい。
  • 移植適期:春・秋・梅雨 移植は容易です。

アオキの育て方

日陰にも湿気にも強い、とても丈夫な樹木です。半日陰の肥沃な湿潤地を好みますが、幅広い環境で生育します。乾燥には弱いのでその点だけは注意します。

  • 管理:剪定以外は特にすることはありません。
  • 剪定春〜初夏
    普段は込み枝を切る程度でよいです。葉が大きく蒸れやすいので、適度に枝透かしをして風通しを確保します。株の見た目も良くなるので一石二鳥です。
    大きくなり過ぎたら、新芽が出る前の春に節の上で切り戻します。大胆に枝を切り戻しても芽は出てきます。
  • 肥料:極端なやせ地でなければ無理に与えなくて構いません。
  • 病害虫:害虫はカイガラムシ程度です。たまに葉が黒くなる病気が発生するので、他の葉に移る前に切り取ります。

アオキのアレンジ

和風の庭によく合います。明るめの斑入り品種なら洋風の庭にも合います。かなりの日陰に耐えるので裏庭の植栽や高木の根じめに適しています。樹形は全体にボッテリとしていますが、剪定でこじんまりした姿にもできます。暑苦しくしたくない場合は株がまだ小さいうちから枝数を制限しながら仕立てます。葉が大きいことがネックでアレンジ的には難しいところもあります

アオキの主な品種

様々な斑入りの品種があります

コンパクタ
コンパクタ
樹形が小さめの品種です。斑が明るく、よく目立ちます

覆輪の斑入り品種
覆輪の斑入り品種

ヒメアオキ
ヒメアオキ
雪が多い日本海側に自生するアオキは小型化する傾向がありますが、変種とされることもあり、ヒメアオキと呼ばれます。店頭に出回ることはほとんどありません

その他の写真

アオキの雄花
アオキの雄花。雌花も含め、花は目立たず観賞対象にはしません。

アオキの実のアップアオキの実のアップ
アオキの実のアップ。緑から赤色に変化し、光沢がありツヤツヤしています。

実がついたアオキ実がついたアオキ
実がついた姿。実はやや大きめで、実つきも悪くないのですが、大きな葉に隠れ気味になって目立たないこともあります。
アオキは雄株と雌株があり、実をつけるのは雌株だけです。また、雌株だけでは実つきが良くありませんが、近くに雄株があれば実つきがよくなります。

アオキの個人的な印象

オススメ度:★★★★★
ちょっと野暮ったいけれど、これほど丈夫で手間のかからない木は少ないです。

コメント

  • アオキは雌雄異株ため雄株だった場合は実がつきませんが、斑入り葉を楽しむ場合なら特にこだわらなくてもよいかもしれません。

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