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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

アメリカリョウブ

アメリカリョウブアメリカリョウブ

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アメリカリョウブのデータ

花色:
学名:Clethra alnifolia
別名:サマースイート
科名:リョウブ科
分類:落葉低木
原産地:北アメリカ
大きさ:背丈1.2〜2.5m、横幅1.0〜2.0m、葉7〜10cm前後(互生)
主な見所:花(7〜8月)

アメリカリョウブの特徴

夏の一番暑い時期に爽やかな花を咲かせる落葉低木。花色はピンクと白があり、ピンクをよく見かけます。枝先に穂のような花を咲かせ、弱い芳香があります。葉は緑色で葉先に近い部分のほうが横幅があります。株は根元近くから枝分かれてブッシュ状になり、比較的コンパクトにまとまります。
丈夫な性質と、花の少ない夏に咲くことから近年人気が出てきた花木で、流通量が増えてきています。日本に自生するリョウブは白花で高木になり、まれに庭木に用いられます。

  • 難易度: とても丈夫です。
  • 日照量: 日向を好みます。明るい半日陰でも育てられますが花つきは悪化します。
  • 水分量: 適湿を好みますが、やや広い幅で乾湿に耐えます。
  • 耐寒性: 寒さには強いです。
  • 成長速度:やや早い 成長が早く枝が伸びやすいですが剪定で管理できます。
  • 移植:落葉期 移植は比較的容易です。

アメリカリョウブの育て方

暑さ寒さに強い丈夫な花木で、剪定以外はこれといった手間もありません。日当たりのよい場所のほうが花つきがよいですが、明るい半日陰でも育ちます。適湿を好みますが比較的乾燥にも強いです。

  • 管理:伸びすぎたら適期に剪定します。
  • 剪定花後〜落葉期
    新梢咲きなので花後以降から落葉期までいつでも剪定できます。コンパクトに育つとはいえ放任すると背丈を越えるので、小さく管理したいなら剪定します。背丈を高くしたい場合は間引き剪定程度で十分です。
  • 肥料:春に遅効性肥料を控えめに与えます。多肥は好みません。
  • 病害虫:これといった気になる害はありません。一応、初夏に発生するイモムシ・ケムシ類と、カイガラムシに注意します。

アメリカリョウブのアレンジ

洋風や自然風の庭に向いています。和風の庭に合わせるなら、白花種を選べばそれほど違和感はないでしょう。
花は美しいですが、全体的な印象は野趣があり、整然とした庭には植えづらいです。割り切って単植し自然な雰囲気の枝張りを楽しむのも良いと思います。

アメリカリョウブの主な品種

ルビースパイス」:ポピュラーなピンク花品種。
ピンクスパイヤー」:ポピュラーなピンク花品種。
ハミングバード」:ポピュラーな白花品種。

その他の写真

アメリカリョウブの葉のアップ
葉のアップ。葉先の方が幅が大きくなる倒卵形です。

アメリカリョウブの黄葉
条件にもよりますが、秋には美しく黄葉します。

アメリカリョウブの個人的な印象

オススメ度:★★★
コンパクトにまとまり、新梢咲きなので剪定もやりやすいです。花もよく咲きます。
全体的に野趣があり、使いどころを間違うと変なアレンジになるので注意。

リョウブ

リョウブの花リョウブの樹皮
リョウブC. barbinervis
日本に自生のある落葉高木。樹皮は滑らかですが成木は薄くはげます。新芽を食用にします。
アメリカリョウブとは異なりリョウブの花は少し垂れて咲きます。また、高木になり全体的な雰囲気も異なります。

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