葉色:
学名:Peperomia
科名:コショウ科
分類:多年草(常緑)
原産地:中央〜南アメリカ
大きさ:背丈15〜25cm、横幅15〜40cm
主な見所:葉(周年)
ペペロミアの仲間は世界で1000種以上あり、姿も非常に多彩です。その中で園芸でよく用いられるのはオブツシフォリア種とカペラタ種で、他にも10種程度が流通します。種によって特徴が異なるので姿かたちは主な種の項目で紹介します。
丈夫な観葉植物で、見かける機会も多くなっています。葉が多肉質で、温度が保てない場合に多湿にすると寒さにとても弱くなるので注意が必要です。
耐陰性があるため室内の暗い場所に置かれがちですが、実際は半日陰からレース越しの日差し程度のやや明るい場所を好みます。暗すぎると徒長し葉と葉の間が長くなって見栄えが悪くなります。葉が多肉質で観葉植物の中では乾燥に強い方です。水はけのよい土に植え、表土が乾いたらたっぷり与える程度とします。冬は乾燥気味に管理しないとすぐに葉を落としてしまいます。
小型でどこに置いても様になります。鉢植えで単植するのが普通ですが、寄せ植えの素材としても使えます。よく枝が伸びるオブツシフォリア種はハンギングバスケットやヘゴ仕立てにすることもできます。種により個性の強さに幅があるので、置く場所に合うかどうか確認しましょう。
主にオブツシフォリア種とカペラタ種が出回っていますが、他の種類もよく見かけます。
非常に多くの種類があり、珍しい種類を手に入れたら耐寒性等は個別に確認が必要です。
○アレギレア(P. argyreia)
湾曲した縦じまの模様と、円形に近い楕円形の葉が特徴です。草丈は20センチ程度。
模様が似ているためスイカペペロミアの名で出回ることがあります。また、ベゴニアと印象が似ているため混同されることもあります。
○オブツシフォリア(P. obtusifolia)
とてもポピュラーな種。葉は肉厚の楕円形〜倒卵形で、葉色は濃緑色。普通種の他、斑入り葉種がよく出回っています。丈夫で育てやすいです。
「バリエガタ」
よく見かける斑入り品種。葉縁に黄色の斑が入ります。
「グリーンゴールド」
比較的よく見かける斑入り品種。黄色の散り斑が入ります。
○カペラタ(P. caperata)
葉はしわのある広心臓形で、葉色は濃緑色。オブツシフォリア種に比べ個性的な姿をしています。
葉が赤紫になる品種。
○クルシーフォリア(P. clusiifolia)
へら状の葉で、葉縁が紅色になるのが特徴。
「ジュエリー」
斑入り品種。比較的よく見かけます。
○ニティダ(P. nitida)
スカンデンスやセルペンスの名でも出回ります。
葉はハート形で、茎が横に伸びていくのが特徴。
「バリエガタ」
斑入り品種。葉縁に乳白色の斑が入ります。条件により、斑の入り方には変化があります。
○プテオラータ(P. puteolata)
細長い葉が対生〜輪生します。似た種もありますが、こちらは葉に基本的に5本、場合によって3・7本と葉脈が多く入るのが特徴。
オブツシフォリアの花(中央の棒状のものが花序)
オススメ度:★★★★
丈夫で扱いやすいのは好印象。観葉植物にしては乾燥に強く、気密性の高い乾燥しやすい建物でも管理しやすいですが、一方で冬の低温下での多湿には弱いので注意。
○サダソウ(P. japonica)
日本にも自生するペペロミアの仲間。名前は自生地の一つである鹿児島県の佐多岬からきています。
園芸的に栽培されることはほとんどありません。