葉色:
学名:Chlorophytum comosum
科名:キジカクシ科
分類:多年草(常緑)
原産地:中央アフリカ
大きさ:背丈15〜35cm、横幅25〜50cm以上(ほふく性)
主な見所:葉(周年)
細長い葉を弓状に伸ばし、ほふく枝に子株をつける優美な姿をしています。以前は強健なソトフオリヅルランが代表品種でしたが、最近はナカフオリヅルランや、明るい印象で人気のナカフヒロハオリヅルランがよく見られます。また、緑葉種は斑入り種と比べて丈夫で寒さに強く、暖地のグランドカバーにも用いられます。
根が多肉質になり、やや乾燥した環境を好みますが、育成できる幅は広いです。
とても丈夫な観葉植物です。半日陰を好みますが、慣らせば日向にも耐えます。ナカフオリヅルランは葉焼けしやすいので、半日陰に置くほうが無難です。やや乾燥した場所を好みますが、やや湿り気味の土でも順応します。
単独で吊鉢や胴長の鉢に植えることはもちろん、寄せ植えの葉ものにも使えます。
乾燥に強いので、頻繁に水やりするのが面倒な場所にも向きます。
斑の入り方の違いでいくつか品種が出回っています。丈夫な緑葉種もたまに見かけます。
「ソトフオリヅルラン」
以前の主流でしたが最近はあまり見かけません。丈夫で育てやすい。
斑の面積が中斑のものより少ないためか落ち着いた、やや地味めな印象です。
「ナカフオリヅルラン」
葉の中ほどに斑が入る品種。とてもよく見かけます。丈夫で育てやすいです。
「ナカフヒロハオリヅルラン」
ナカフオリヅルランに比べ葉幅が広く、斑入り部分も広い明るい印象。下垂性が強いです。
やや寒さに弱く、性質も弱めですが、美しい姿のため店舗の植栽によく用いられています。
○シャムオリヅルラン(C. bichetii)
葉の縁に白斑が入ります。子株をつけません。性質は比較的強いですが、寒さには弱いです。
他種に比べ葉が詰まって育つため、まとまりがよいのが特徴。
子株がたくさん出ているナカフオリヅルラン。
すでに根が出ているものを切り離して植え付ければ、簡単に株分けが可能です。
オススメ度:★★★★
ナカフヒロハオリヅルランは吊鉢によく合います。まとまりのよいシャムオリヅルランも魅力的。
たまに屋外のグランドカバーや境裁に用いているのをみかけますが、冬に株が汚くなりやすいのであまりお勧めできません。