本文へスキップ

ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

ワイルドストロベリー

ワイルドストロベリーワイルドストロベリーの実

戻ります

ワイルドストロベリーのデータ

花色:白、実:
学名:Fragaria
別名:ストロベリーワイルド
科名:バラ科
分類:多年草(常緑)
原産地:北半球の温帯
大きさ:背丈15〜20cm、横幅25〜30cm(ほふく性)
主な見所:花(4〜6月)、実(5〜6月)※秋にも返り咲きすることがあります

ワイルドストロベリーの特徴

原種やそれに近いイチゴで、販売されている普通のイチゴ(オランダイチゴ系改良品種)よりふた回り以上小さい実をつけます。そのかわり香りの強いものが多く、ハーブとして扱われています。葉をティーにすることもあるそうです。
性質は丈夫で、花も小さいながら楽しめます。

  • 難易度: 実が食われやすいですが、育てるのは難しくありません。
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます。
  • 水分量: 適湿を好みます。過湿は病気のもとです。
  • 耐寒性: 関東地方では問題ありません。

ワイルドストロベリーの育て方

日当たりと水はけのよい場所が適地です。この条件を満たせば、ほぼ放任でも花や実をつけてくれます。直に、実が土に着かないように工夫(ビニールを敷くなど)すると腐敗や病気を減らせます。
実が赤く熟す頃は鳥や害虫に食べられやすくなるので注意が必要です

  • 管理:枯れた葉は摘み取ります。
    ランナーが盛んに伸びるので、増やしたい場合は土の上にランナーを置いて根を出させます。必要ない場合はランナーを切り取りますが、親株は毎年更新したほうが勢いを保てます。
  • 肥料:緩効性肥料を春と秋に与えます。
  • 病害虫:普通のイチゴよりも病害虫に強いですが、ただ、やはり実は食われやすい(鳥・ナメクジ他)です。
  • 収穫:葉はいつでも収穫可能。実は赤く熟してから収穫します。

ワイルドストロベリーのアレンジ

洋風の庭に合います。和風の庭にはあまり合いません。
普通は単独で鉢や畑に植えますが、丈夫で実つきも良いので、大きめの鉢の寄せ植えにも適しています。やや垂れ下がるので鉢の縁側に植栽しましょう。この場合はランナーは適切整理します。
定番のストロベリーポットにも合い、実が土につきにくいので病気や食害も減らせます。

レイズドベッドに植えた例
レイズドベッドに植えた例。
実が土に直につかないようにすると、美観的にも収穫の点でも良いことが多いです。

ワイルドストロベリーの主な品種

黄色実の改良品種があります。

その他の写真

花のアップ
花のアップ。形は一般的なイチゴとそっくりですが、サイズはやや小さめです。

実のアップ
実のアップ。実の形は不揃いで、縦に長いオランダイチゴ系の実に近いものから、冒頭写真のように横幅が大きくトマトのような形のものまで様々。
共通しているのは、オランダイチゴ系の品種よりも実がかなり小さいことです。

ワイルドストロベリーの個人的な印象

オススメ度:★★★
無農薬でも収穫できる優れた果物的野菜。
放任しても実がなりやすいですが、残念ながら鳥や虫にも食われやすいです。

コメント

  • 目立たない場所や、鳥が止まりにくい場所に鉢を置くと食害をいくらか減らせます。
  • オランダイチゴが普及する前までは食用に栽培されていましたが、現在はもっぱら収穫も兼ねた園芸用途に利用されています。

戻ります