コモンタイム
クリーピングタイム
花色:、葉色:
学名:
Thymus vulgaris(コモンタイム)
Thymus serpyllum(クリーピングタイム)
別名:
ガーデンタイム(コモンタイム)
ワイルドタイム(クリーピングタイム)
科名:シソ科
分類:常緑低木
原産地:ヨーロッパ
大きさ:背丈7〜40cm、横幅20〜50cm
主な見所:花(5〜7月)、斑入り葉(周年)、香り(花・葉)
香り違いの種類がたくさんありますが、主に家庭園芸ではコモンタイムとクリーピングタイムがよく用いられます。様々な用途に用いられるハーブで、特に肉料理や魚料理の臭み消しや香りづけによく使われています。
いずれも淡めのピンクや紫、白の小花を咲かせます。葉もとても小さいです。株はコモンタイムは横に広がり、クリーピングタイムはほふくして根を出します。
高温多湿に弱いため、夏は葉を落としたり枝が枯れたりすることも多いです。
日当たりと水はけのよい、乾燥した場所で育てます。高温多湿に弱く、真夏は雨の当たらない半日陰の涼しい場所で育てたほうがよいです。地植えの場合はなるべく風通しの良いところに植えます。酸性土壌が苦手なので苦土石灰などで土を中和し、砂などを混ぜて土の水はけをよくします。
大きくなると木質状になり、葉が落ちて枯れたと思っても芽を出すことがあります。葉が枯れても急いで抜いてしまわず、涼しくなるまで様子を見た方が良いでしょう。
洋風の庭やハーブガーデンに合います。和風の庭にはあまり合いません。
コモンタイムは少し横に広がるので花壇の縁取りなどに適しています。クリーピングタイムは横に伸びる性質を利用してグランドカバーによく用いられます。どちらも乾燥した場所でないと夏に葉が落ちたり枯れてしまいます。できれば高植えするなどして水はけと通風のよい環境を確保したいです。
横に広がるため他の花とは合わせづらいのですが、上に伸びる背の高めの花や樹木となら相性はとてもよいです。
なお、花壇に用いるのであれば、香りよりも葉色を重視した方が良いでしょう。
レイズドベッドの花壇の縁取りにコモンタイムを用いた植栽例。
ふんわりと自然に横に広がるのがよいです。
立性のものはコモンタイムと呼ばれ、香りや花色・葉色違いで、レモン、オレンジ、シルバー、ゴールドなどがあります。
ほふく性のものはクリーピングタイムで、花色違いの品種がいくつか出回ります。
「シルバータイム」
コモンタイムの改良品種。白い斑入り葉。花つきはあまりよくありません。
「ゴールデンタイム」
コモンタイムの改良品種。黄色い斑が入ります。やはり花つきはあまりよくないです。
「レモンタイム」
コモンタイムの改良品種。ポピュラーでよく出回っています。名の通りレモンに似た香りがします。
「マジックカーペット」
クリーピングタイムの改良品種。紫の小花を咲かせます。
オススメ度:★★★
開花期はとても綺麗です。ただ、暖地では夏越しが難しい。
できればレイズドベッドなどのような高植え環境で育てたいです。