花色:
学名:Thunbergia
科名:キツネノマゴ科
分類:多年草(常緑)、春まき一年草扱い、常緑つる性低木
原産地:熱帯アフリカ、熱帯アジアなど
大きさ:背丈50〜200cm、横幅50〜200cm(つる性)
主な見所:花(7〜11月)
ツンベルギアにはいくつか種類がありますが、一般的に出回っているものはつる性多年草(春まき一年草扱い)のアラタです。つる性低木になり、お互いよく似ているエレクタとフォーゲリアナもありますが店頭に出回ることは多くありません。
花は五弁の整った形で、アラタは中心の黒紫色が目立ちますが、黒紫の目がないクリアタイプも出回っています。エレクタとフォーゲリアナは花芯の色は黄色〜白です。花色はアラタが赤橙〜黄色・白。エレクタとフォーゲリアナは濃青紫〜薄紫、白花。葉は狭心臓形、株はつる性で生育旺盛。アラタのつるは細めで誘引はしやすいです。いずれの種類も耐寒性がなく、タネから当年開花が出来るアラタは春まき一年草扱いになっています
丈夫な花で、日当たりと水はけのよい場所に植えれば特に問題ありません。土質は選びませんが排水のよい肥沃な用土を好みます。むしろ、育成よりも伸びすぎるつるを管理するの方が大変です。
アラタ以外は室内に取り込むため鉢植えで育てます
アラタはトレリスやフェンス、やや遅まき気味にして生育を遅らせてのハンキングにも向きます。単独でも目立つ花ですからあまり寄せ植えでは使われません。
エレクタやフォーゲリアナは屋内に取り込む必要があるので鉢植えで行灯仕立てにします。ただし本来は大きくなるので管理は難しいです。バルコニーなど枝を垂れ下げられる場所があれば、誘引せずに伸ばして育てる方が楽かもしれません
アラタは苗でよく店頭に並びます。その他の種類はエレクタが鉢花としてたまに見かける程度。珍しい種類は通販で求めた方が良いでしょう
○アラタ(T. alata):つる性多年草ですが春まき一年草扱いにします。花芯の黒紫が目立ちます。家庭園芸では普通はツンベルギアといえばアラタのことを指します
「アフリカンサンセット」
赤橙〜オレンジの花を咲かせます
「カスタードイエロー」
黒紫の目がないクリアタイプのアラタ。白花もあります
○エレクタ(T. erecta)
つる性低木になり、やや大き目の濃青紫の花を咲かせます。薄紫や白花もあります。花芯の色は黄色です。他の種類と比べると店頭で見かける機会もなくはないですが、一般的には植物園で見かけることが多い花です
○フォーゲリアナ(T. vogeliana)
エレクタにとてもよく似ていますがやや大きくなるようです。花のみの写真で判別するのは難しいです
○グランディフロラ(T. grandiflora)
淡い紫の花を咲かせます。花芯の色は黄色。一般的には植物園などの温室で見かけることが多いです
オススメ度:★★★
丈夫なつる性植物です。アラタは花芯が黒紫になり個性的な姿です