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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

タチアオイ

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タチアオイのデータ

花色:
学名:Althaea rosea
別名:ホリホック
科名:アオイ科
分類:春・秋まき1〜2年草(扱い)、多年草(常緑)
原産地:東ヨーロッパ〜アジア
大きさ:背丈30〜200cm、横幅40〜50cm
主な見所:花(6〜8月)

タチアオイの特徴

初夏に大きく花茎を伸ばして、7〜10cm程度とやや大きめの目立つ花を咲かせます。古くから2年草〜多年草種が人気ですが、秋まき翌年の初夏開花できる「サマーカーニバル」などの早生品種もよく出回っています。
花は一重と八重があり、赤系から赤紫、ピンク、黄色、白など花色も豊富です。花弁が薄い八重咲きは学芸会で飾る紙の花のようにひらひらした印象です。葉は不分裂の心臓形〜分裂葉と変化が大きく、放射状の葉脈が目立ちます。株はロゼット型で、春から初夏にかけて長い花茎を伸ばします。花茎の長さは品種により様々です。こぼれダネでも増える丈夫な花ですが、アオイ科らしくイモムシ等の害虫の被害にあいやすいです

  • 難易度: 丈夫ですが害虫の発生も多いです
  • 日照量: 日当たりのよい場所で育てます
  • 水分量: 適湿を好みます
  • 耐寒性: 耐寒性は比較的強いです

タチアオイの育て方

日当たりと水はけのよい場所に植えます。丈夫でそのほかの条件はあまりこだわりません。ただ高温多湿に少し弱いところがあるので注意します。できれば風通しのよい場所に植えたいです。
花後にまるで枯れたようになりますが、株が充実していればじきに芽が出てくるのでそのままにします。ただ、株の寿命が短いので、当年によく花を咲かせた場合は、多年草種も2年草扱いになることがあります。移植が苦手なのでポット苗を植える際は根鉢を崩さないように定植します

  • 管理:花茎が長く伸びてきたら支柱をたてます。ある程度咲き終わったら早めに花茎を切り取ります。株が充実していれは夏越しして来年も花が咲きます。タネを取りたい場合は花茎を切らずにそのまま熟すのをまちます
  • 肥料:春と秋に緩効性肥料を与えます
  • 病害虫:ワタノメイガやハマキムシ類が発生します。かなりの頻度で発生するのでよく観察します。またハムシ等も葉を食い荒らします
  • タネから

    基本的には春まきして翌年の春開花になりますが、一年草タイプは秋まき春開花が可能です。タネは大きく撒きやすい。発芽率はやや悪く、育苗は比較的楽です。苗が大きくなって来たら害虫に注意しましょう

タチアオイのアレンジ

移植が苦手で、株が大きくなり根もよく張るので地植えに用います。背が高くなるのでボーダーガーデンの後方に植えたり、点在させるように植えて高低差を強調するのに向いています。古くからある花で和風の庭にも合わせられないことはありませんが、基本的には洋風の庭に合います

タチアオイの主な品種

1〜2年草種、多年草種など多数の品種があります


サマーカーニバル
1年草扱いに出来る秋まき翌年開花の品種。草丈はやや小さめで大きくなっても人の背丈ぐらい

その他の写真


葉の形の変化が大きいです


花茎を立ち上げる前の様子

タチアオイの個人的な印象

オススメ度:★★★
害虫の被害に合いやすいうえ、タネからだと長い育成期間が必要です。また多年草種の花後の夏越しもやや難しいです。とはいえ、花は美しくてよく目立ち、開花までは育てるのも難しくないため、広い庭があれば郡植するのも楽しいと思います

コメント


  • 苗に発生したワタノメイガによる被害。葉が巻かれていたら要注意です
  • 一年草タイプは春まき夏開花もできると言われていますが、開花が安定しないうえ花も小さくなりやすいので秋まきする方が良いでしょう

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