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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

タマシャジン

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タマシャジンのデータ

花色:
学名:Phyteuma scheuchzeri
科名:キキョウ科
分類:多年草(冬落葉)
原産地:ヨーロッパ(アルプス山脈)
大きさ:背丈10〜40cm、横幅10cm〜30cm
主な見所:花(4〜5月)

タマシャジンの特徴

ヨーロッパアルプス原産の高山植物ですが、暑さに比較的強く宿根草や山野草として出回ります。花は変わった形の管状で、それらが集まって球状の花序になります。花色はやや紫に近い青紫。葉は冬越し〜春は小さい葉柄の長い披針形で、開花期はやや大きめになります。株はロゼット状ですが、開花期は長い花径を伸ばします。丈夫な花ですが短命で約3年ほどで弱ってくるので、実生等で株を更新する必要があります

  • 難易度: 比較的丈夫です
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みますが、夏は西日の当たらない半日陰に
  • 水分量: 適湿を好みます
  • 耐寒性: 耐寒性は強いです

タマシャジンの育て方

高山植物ですが比較的暑さに強く育てやすいです。日当たりのよい場所を好みます。夏は暑がるので西日の当たらない半日陰に移動します。ジメジメは苦手なので水はけのよい土に植えますが、あまり強く乾燥させないようにします。

  • 管理:花が咲き終わったら花茎を切り取ります。タネをとる場合はそのまま実るまで放置します。鉢植えの場合、夏は西日の当たらない場所に移動します
  • 肥料:長期間効く緩効性肥料を植えつけ時に控えめに与えます。春と秋に緩効性肥料を少量与えます。多肥の必要はありません
  • 病害虫:ほとんど発生しません

タマシャジンのアレンジ

洋風や和風、自然風の庭にいずれ向いています。個性的な花ですが、全体的に見れば自然な雰囲気で合わやすい花です。ただ、洋風の庭でもドライな雰囲気には合わせづらいです。
一般的には鉢植えにして開花期に目立つところに出すような使い方でよいでしょう。地植えも落葉樹の下など条件が良い場所ならば可能です。寄せ植えにはあまり用いられませんが、好む環境が近い植物となら寄せ植えも可能です

タマシャジンの主な品種

これといった品種はないようです。似た種類が混同されて販売されることもあります。

その他の写真


花序のアップ。変わった形をしています


春のロゼットのようす。暖地では完全に葉を落とす期間は短いです

タマシャジンの個人的な印象

オススメ度:★★★★
個性的ながら美しい花で、高山植物としては暑さに強く育てやすいです。
多年草ですが短命で長期間の栽培には向きません

コメント

  • 高山植物ということですが、暑さや湿潤に対する耐性はかなりのもの。アルプスでどのような場所に自生しているのか興味がわきます
  • 実生で更新できますが、実際は単独栽培だと種子が取りづらいです。改めて通販等で苗を求めた方がよいかもしれません

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