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ガーデニング・園芸に用いられる植物の中で私が栽培したことのある種類を図鑑にしています

チリアヤメ(ハーベルチア)

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チリアヤメ(ハーベルチア)のデータ

花色:
学名:herbertia
別名:ハーベルティア
科名:アヤメ科
分類:秋植え球根
原産地:南アメリカ
大きさ:背丈8〜12cm、横幅6〜15cm
主な見所:花(5月)

チリアヤメ(ハーベルチア)の特徴

ハーベルチアにはいくつか種がありますが、一般的には写真のラフエが出回っています。晩咲きのチューリップやシラーの花が終わるころ咲き始める遅咲きの秋植え球根です。花色は青紫で、花弁の基部は濃紫色になります。プロペラのような変わった形の花です。葉は細く線状で葉先が尖ります。草丈はとても低いです

  • 難易度: 小さい球根ですが比較的丈夫
  • 日照量: 日当たりのよい場所を好みます
  • 水分量: 水はけのよい土を好みます
  • 耐寒性: やや寒さに弱いですが、南関東以西の暖地では屋外でも冬を越します

チリアヤメ(ハーベルチア)の育て方

球根は10〜11月ごろに植えます。植えつけ深さは地植え、鉢植えともに球根1個分程度の浅植えにします。日当たりと水はけのよい場所が適地で、常に湿りがちな環境は苦手です。花後は花がらを切り取り、葉が枯れるまでよく日に当てます。適地なら植えっぱなしでも育てられます

  • 管理:タネをつけやすいので花がらは切り取ります。株が込み合ってきたら掘り上げて分球しますが、気にならなければ何年かは植えっぱなしでも問題ありません
  • 肥料:芽が出たら緩効性肥料を控えめに与え、花後にカリ分の多い肥料を与えます
  • 病害虫:ほとんど発生しません

チリアヤメ(ハーベルチア)のアレンジ

秋植え球根同士で植えても遅咲きのハーベルチアの花期と合わせられるものは限られます。とはいえ、単独で鉢に植えても花はあっという間に終わってしまいます。踏み石や縁石の脇、芝生の中などに自然風に植え込むとよく合います。一株だと存在感が薄いので、ある程度まとまった数を植えつけたほうがよいでしょう

チリアヤメ(ハーベルチア)の主な品種

ハーベルチアにはいくつか種がありますが、日本で一般的に出回っている種はラフエです。他にもいくつか種類がありますがほとんど店頭には出回りません。他の種類には夏に休眠しなかったり、湿った場所を好んだりと性質や育て方の異なるものがあります。珍しい種を手に入れた場合は確認しましょう


ハーベルチア ラフエH. lahue
南米原産。日本で一般的に出回っているハーベルチア。比較的乾燥した地域が原産で、夏に休眠します

チリアヤメ(ハーベルチア)の個人的な印象

オススメ度:★★
可愛い花を咲かせますが、とても小さく花もちも悪いので使い所が難しいです

コメント

  • 名前に混乱が見られますが、日本で一般的にみられるハーベルチアは上の写真のもので、性質や育て方も上記で合っていると思います。古い園芸書には別種の性質(常緑性・湿気を好む等)で説明しているものもあるので注意がいります
  • 球根を買ったときのラベルにはハーベルチア プルケラ(H. pulchella)とありましたが、プルケラは花弁に白い筋が入る別種になります。南アメリカや南アフリカ原産の比較的珍しい球根類の中には同定が難しいものも多く悩まされます。このあたりは正直自分も自信がありません

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